2022 Fiscal Year Research-status Report
配偶者と死別した男性高齢者の社会生活への適応を促進する支援モデルの開発
Project/Area Number |
20K11125
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
室屋 和子 佐賀大学, 医学部, 准教授 (50299640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田渕 康子 佐賀大学, 医学部, 教授 (90382431)
熊谷 有記 佐賀大学, 医学部, 准教授 (10382433)
田島 司 北九州市立大学, 文学部, 教授 (40364145)
鈴鹿 綾子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 助教 (20880313)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 死別 / 対処 / 男性高齢者 / 支援モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
配偶者との死別は人生において最もストレスフルと言われ,うつや自殺など健康を脅かす状態にみまわれる.本研究は様々な喪失を体験する老年期に配偶者と死別した男性高齢者が死別体験を乗り越えて健康でより望ましい状態で故人なしの生活に適応するための支援モデルの開発を目的としている. 本年度は,2021年~2022年の先行研究(2022年に学会報告した)における調査内容を精選した.質問に対する回答率や欠損などの状況から高齢者により回答しやすい質問項目へと修正したり,共同研究者との会議を重ねて死別後の精神的健康に関連する要因について追加および削除項目を決定したりした.また,先行研究では,市内地域における地域在住の高齢者を対象としたが,今回は,県内全域の対象者に拡大して約3500部の調査票を配布した.順次,調査票を回収しており,分析を開始している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定では,質問紙調査による量的研究により死別後の社会生活への適応に有効な対処行動を明らかにし,得られた結果について,死別体験者や支援者からの意見を質的に分析する予定としていた.現在,質的研究の対象者からの許諾を得ている時点であり,インタビュー調査には至っていない.
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Strategy for Future Research Activity |
対象者に拡大して約3500部の調査票の回収がほぼ終えたため,分析を開始しすると同時に,質的研究のためのインタビュー調査を実施する予定である.
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Causes of Carryover |
調査結果の分析に必要な文献検索費用や人件費,学会発表や論文作成に関する物品費および旅費,インタビュー調査に必要な旅費や謝金等が必要である.
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