2021 Fiscal Year Research-status Report
Construction of a new system for improving the actual treatment of elderly type 2 diabetes patients at home in hilly and mountainous areas
Project/Area Number |
20K11139
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Research Institution | Niigata Seiryou University |
Principal Investigator |
上原 喜美子 新潟青陵大学, 看護学部, 教授 (40805298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 公則 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (00303165)
原 等子 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30302003)
中村 圭子 新潟青陵大学, 看護学部, 助教 (20410251)
帆苅 真由美 新潟青陵大学, 看護学部, 助教 (10736309)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 高齢糖尿病患者 / 血糖コントロール / 認知機能低下 / 在宅療養支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、まず第1フェーズの結果を発表した。一つは、無記名アンケートのみの結果であり、第13回新潟青陵学会で発表(新潟:2021.11.6)した。もう一つは対象施設を拡げ、アンケート協力者の内同意を得られた方のみ診療データからHbA1c等の検査データを診療機関から得て、糖尿病のコントロール状況とDASC-8合計点およびPHQ-9合計点との関連をみたものである。HbA1c値によって分類した3群とDASC-8合計点およびPHQ-9合計点に有意な関連は見られなかった。DASC-8合計点とPHQ-9合計点は弱い相関を認めた(r=0.370, p<0.001)。HbA1c値または糖尿病罹病歴の影響で調整した状態でもDASC-8合計点とPHQ-9合計点は弱い相関を認めた。HbA1c値を従属変数とした重回帰分析を行った結果、HbA1cと糖尿病罹病歴は有意に関連 しており、HbA1cに影響する要因は糖尿病罹病歴であった。本結果については第65回日本糖尿病学会学術集会(神戸:2022.5.14)において発表演題登録をしている。発表後は学術論文として公表を予定している。 次に第2フェーズの糖尿病患者を支援する訪問看護師、ケアマネジャー、行政保健師へのインタビューを終了しており、インタビュー内容を職種別に分析している。現在訪問看護師へのインタビュー結果について、山浦晴男先生のスーパーヴァイズを受けながらKJ法を用いた質的分析をしており、「高齢糖尿病患者の在宅療養を支援する訪問看護師の思いと支援上での課題意識」を明らかにした。この結果は、第27回日本糖尿病教育・看護学会学術集会(大阪:2022.9.17~18)に演題登録予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
インタビュー内容の記述が豊富であり、この内容の信頼性を担保するためにスパーヴァイズを受けながら分析を行っているが、COVID-19の影響もあり、対面での分析ができないため思うように進んでいない。 また、第3フェーズの打診を研究フィールドに対して打診しているが、流行が蔓延しクラスターの発生も危惧される状況が発生したためフィールドとの調整ができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
第1フェーズの結果は論文作成に向けて準備する。第2フェーズはそのまま続けていく。第3フェーズについては、随時先方に打診していく。
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Causes of Carryover |
第3フェーズのシステム構築のための調整がこれからのため。
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