2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of Learning Support Tool for Clinical Nursing to Acquire Disaster Nursing Competency
Project/Area Number |
20K11147
|
Research Institution | Naragakuen University |
Principal Investigator |
堀内 美由紀 奈良学園大学, 保健医療学部, 教授 (60453148)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松葉 龍一 東京工科大学, 先進教育支援センター, 教授 (40336227)
清水 佐知子 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (50432498)
宮崎 誠 帝京大学, 理工学部, 助教 (60613065)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 災害看護 / 継続学習支援 / オンライン学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
先に抽出した「災害害初動における臨床看護師のコンピテンシー」(17K12198)のブラッシュアップを行い,3つのドメイン,9つのコンピテンシーとそれらに紐づく行動目標を示した。これに続き,これら9つのコンピテンシーを学習到達目標とするオンライン学習支援システムをMoodle上に構築した。学習教材には,学習前の現状把握のための「入口テスト」,その結果を参考に学習到達までの課題を明確にするための自己評価ツール「ルーブリック」,「基本知識のサマリー」,「35のオープンアクセスサイトへのリンク」,オンライン上で意見交換や情報交換を行う「掲示板」,「学びの確認テスト」を実装した。さらに「お知らせ」と「修了証書発行」機能も備えた。 当初,パイロットとして県下医療機関に勤務する臨床看護師の学習支援として開発したが,周知方法や登録に新たな検討事項が発生し,県看護協会に登録している災害支援ナースの継続学習教材として試用することとなった。県看護協会災害委員の協力を得て,学習支援システムに関するガイドを制作した。災害支援ナースの登録がある医療機関へ県看護協会から登録,さらに,対面研修の事前学習としての活用を呼び掛けた。対面研修に参加した学習支援システムの使用者へアンケートを実施した。概ね良好の評価であったが,回答者が少なかったため,機縁法で選出した集合研修受講者と同研修の講師からヒヤリングを行った。 スマートデバイスの普及や新型コロナ感染症による遠隔講義への慣れ,また,非同期型オンライン学習は,変則勤務が多い看護職者にとって,自身の自由なスケジュールで学習できるメリットがあると考えたが,自由であるがために,個々で学習時間を確保することや,学習を継続するモチベーションを維持する困難さが存在することが語られた。より身近に感じ,アクセスが容易な学習教材の提供方法にさらなる改善や工夫が必要と考える。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
チームで開発した臨床看護師が災害初動に求められるコンピテンシーに紐づけされた教材コンテンツは,オンライン学習支援システムに実装し試用まで実施できた。しかし,試用者からのフィードバック(アンケート)が少なかったため,追加的にインタビューを実施することになった。現在それらを資料として今後の改善点について検討している。最終版は,教材設計のオーソリティのレビューを予定しており,このプロセスが次年度に繰り越されることとなったため,研究期間の延期の申請を行った。
|
Strategy for Future Research Activity |
「教材設計」の視点で,オーソリティのレビューを受け,修正を試み完成させる。これまでの取り組みについて論文にまとめ発表する。
|
Causes of Carryover |
新型コロナ感染症流行で,調査をオンラインで行ったこと,予定していたいくつかの学会がオンライン開催になり旅費への支出が減ったこと,作業の遅れで成果物完成までいくつかのプロセスを残している事が原因である。研究期間の延長を申請し,残した作業を終える事(成果物の完成と論文作成),その発表に使用する予定である。
|
Research Products
(5 results)