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2020 Fiscal Year Research-status Report

Management of the malignant cycle between heart failure and arrhythmias

Research Project

Project/Area Number 20K11152
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

有本 貴範  山形大学, 医学部, 助教 (80400547)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywordsペースメーカ / 身体活動能力 / 心臓再同期療法 / FDG-PET / 着用型除細動器 / 予後
Outline of Annual Research Achievements

①徐脈性不整脈と心不全
植込み型デバイス委員会が中心となり、全国28施設から621例の新規ペースメーカ植込み症例を登録した。本邦の身体障害者基準に準じて、植込み時の身体活動能力を、低下(<2METS)、中等度(2-4METS)、良好(>4METS)の3群に分けて、平均2.4年間経過観察した。身体活動能力が低下・中等度の279例において、植込み3か月後に121例(43%)が良好になり、1年後にも維持されていた。植込み時に、身体活動能力が低下していた群は、有意に心血管疾患による入院が多く(HR 2.494, P = 0.012)、全死亡が多かった(HR 3.338, P = 0.016)。植込み後にも身体活動能力が低下したままの症例は非常に死亡率が高かった(37.5%死亡)(J Arrhythm. 2020; 37: 182-188)。
登録中に遭遇した症例を論文報告した。【症 例】79歳男性。虚血性心筋症で、「心外膜」心臓再同期療法(CRT)機器を植込みされていた。「心内膜」CRT植込み感染の診断に、FDG-PETの有効性が報告されている。本症例では心外膜CRTの感染を初めて描出することに成功し、治療方針を決定することができた(J Arrhythm. 2021; 37: 458-459)。
②頻脈性不整脈と心不全
不整脈・心不全カテーテル患者データベース構築中に遭遇した症例を論文報告した。【症 例】53 歳男性。頻脈性心房細動による心不全で入院した。経過中に心不全増悪から 2 度 の心室細動を発症し、いずれも電気的除細動で救命した。着用型除細動器(WCD)を使用しながら、心リハ、慢性心不全に対する薬物治療、肺静脈隔離術を施行でき、左室駆出率・peak VO2ともに著名に改善でき、植込み型除細動器の植込みを回避できた(JJCR. 2020; 26: 163-168)。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2021年7月開催予定の日本不整脈心電学会において、心臓リハビリテーション学会との共催シンポジウムが予定されている。シンポジストとして、ペースメーカ植込み症例の植込み時の身体活動能力の分布について、経過観察期間中の身体活動能力の変化について、身体活動能力と心血管疾患による入院・全死亡について、発表の予定である(J Arrhythm. 2020; 37: 182-188)。
登録の過程で稀な症例、新規治療を施行した場合には、昨年度と同様に、症例報告を行う方針である。心房細動治療中に、クライオバルーンで上大静脈が持続的に隔離された1例を経験したため、この症例の治療経験について、英文投稿して査読が終わり、現在は返答の準備中である。着用型除細動器を使用した心不全症例のデータをまとめており、着用型除細動器使用中に発生した接触性皮膚炎に関する1例は、英文報告の準備が整っており、今年度中には投稿できる見込みである。

Strategy for Future Research Activity

概ね予定通り、研究を推進していく。コロナ禍にありながら、山形大学医学部附属病院の心不全と不整脈合併症例の入院、手術件数は増加している。引き続き頻脈、徐脈ともに治療を継続しながら、データベースを整備し、不整脈治療による心機能改善の効果判定、予後判定を継続していく予定である。心房細動と心不全を合併している症例において、血液の冷凍保存を継続しているため、まとまった数が揃う見込みの今年度中には、ELISAを用いた血液マーカーの解析と予後との関連について解析できる予定である。

Causes of Carryover

残金は、少額なので、次年度の消耗品購入に使用する予定です。

  • Research Products

    (3 results)

All 2021 2020

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 3 results,  Open Access: 3 results)

  • [Journal Article] Visualization of epicardial lead infection using 18F-FDG-PET/CT imaging.2021

    • Author(s)
      Kurokawa T, Arimoto T et al.
    • Journal Title

      J Arrhythm.

      Volume: 37 Pages: 458-459

    • DOI

      10.1002/joa3.12515.

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] Impact of a poor functional capacity on the clinical outcomes in patients with a pacemaker implantation -Results from the Japanese Heart Rhythm Society Registry.2020

    • Author(s)
      Arimoto T et al.
    • Journal Title

      J Arrhythm.

      Volume: 37 Pages: 182-188.

    • DOI

      10.1002/joa3.12459.

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] WCD を使用しながら心リハを継続しICD 植込みを 回避できた頻脈誘発性心筋症の1 例2020

    • Author(s)
      大森允,有本貴範ら
    • Journal Title

      心臓リハビリテーション(JJCR)

      Volume: 26 Pages: 163-168

    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2021-12-27  

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