2022 Fiscal Year Research-status Report
同種造血細胞移植の再発率低下を目指したリハビリテーション法の確立
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20K11153
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
柴崎 康彦 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (50568540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森下 慎一郎 福島県立医科大学, 保健科学部, 教授 (60635077)
増子 正義 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (70397115)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 同種造血細胞移植 / リハビリテーション / 筋肉量 / 腫瘍免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、同種造血細胞移植後の腫瘍免疫動態を評価を、HLA半合致移植や臍帯血移植などを含め同種造血細胞移植を行った造血器腫瘍患者全例を対象として、マルチカラーフローサイトメトリー法を併用し、同種造血細胞移植後30日前後の免疫動態について評価を行った。本年度はさらに、移植後100日前後の腫瘍免疫動態についても、症例の蓄積を重ねている。 また、昨年度に引き続き、内皮活性化およびストレス指数(EASIX)が予後に与える影響について解析を行い、ヨーロッパ血液学会で発表した。本解析では、移植後1年時点でのEASIX(EASIX-1year)がその後の非再発死亡に対する有意な予後予測因子であることを発見した。血管内皮機能や血小板活性化は適切なリハビリテーションにより改善が認められるとの報告がある。したがって、EASIXスコアは適切なリハビリテーションを行うことにより改善する可能性がある。今後は同種造血細胞移植の様々な時期におけるEASIXスコアの変動が予後に与える影響について、さらなる解析を行う予定である。 移植成績には様々な要因があるため、適切な予後予測因子を同定することがリハビリテーション介入において重要である。そのため、筋肉量やEASIXを含めたいくつかの予後予測因子を組み合わせることで精度の高い予後予測モデルを構築することが可能かを検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19患者の受け入れを行っていることなどから、リハビリテーションの介入が不十分な状態が続いている。特に比較的筋力が保たれている症例におけるリハビリ介入が不十分な状態であるため、セレクションバイアスが発生してしまう可能性がある。 一方で、筋肉量や栄養状態と移植成績との関連については比較的順調に症例の蓄積や解析が進んでいる。特に、内皮活性化およびストレス指数(EASIX)やHCT-CIなどの既存の予後予測因子との関連性や、筋肉量や栄養状態を用いたより精度の高い予後予測モデルの構築を模索中である。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度に向け、これまで得られた各種データをまとめ、解析を行い様々な方法を用いて情報発信を行う予定である。 特に、筋肉量、栄養状態、免疫動態を含めた、様々な予後予測因子を組み合わせた総合的な予後予測モデルを構築し、適切なリハビリテーションによりその予測因子の改善が予後の改善につながるかを検討する予定である。
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Causes of Carryover |
COVID-19による研究遅延に伴い、1年の延長申請を行った。 本年度は主にこれまでに得られた研究をまとめ、成果の発表を行う予定である。
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Research Products
(4 results)