2022 Fiscal Year Research-status Report
女性骨盤底機能障害のレジストリ作成に基づいた予防・先端治療の確立
Project/Area Number |
20K11158
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
芦刈 明日香 琉球大学, 病院, 助教 (80768599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮里 実 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70301398)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 女性骨盤底機能障害 / 遺伝子多型 / 疾患レジストリ / 骨盤臓器脱 / 尿失禁 / 過活動膀胱 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、腹圧性尿失禁や骨盤臓器脱(Pelvic Organ Prolapse:POP)、過活動膀胱といった女性骨盤底機能障害という中高年女性に潜在的に多く存在しQOLを著明に損なう疾患を対象としている。これらの疾患の発症予防や発症後の難治性症状に対して基礎的、臨床的側面から網羅的に解析しその疾患特性を明らかにすることを目的としている。また、発症後の病態を解明し、新たな治療方法を探索し、女性骨盤底機能障害に対して個別治療ストラテジーを構築する事を目的としている。 POP発症の高リスク因子探索のため、疾患群(POP群)と対照群(非POP群)の患者背景(発症年齢、既往歴、出産情報、骨盤臓器脱家族歴など)、疾患情報(骨盤臓器脱ステージ、下部尿路症状、排便症状、性機能など)、をレジストリとして登録した。疾患群310人、対照群340人の最終的な登録を行っており、そのデータから疾患群に特異的な項目を抽出しリスク因子の同定のための最終解析を行う。また、骨盤臓器脱に関わるゲノム因子の探索のため324人のDNA抽出検体を集積が終了しており、沖縄バイオインフォメーションバンクやバイオバンクジャパンのデータを対照群としたPOP発症ゲノム高リスク因子の検証解析を行う。骨盤臓器脱未発症だが発症高リスク因子をもつ女性に対し、排尿姿勢とバランスを考慮した理論的な骨盤底筋訓練の方法を構築しており、その検証を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
レジストリ、ゲノムの症例集積を終了したが、コロナ禍により症例集積が予想より遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
集積したレジストリの臨床データ解析とゲノム解析を行いPOP発症高リスクの確立、高リスク因子を保有する女性に対して予防や早期治療のための理学的アプローチ法の検証を行う。
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Causes of Carryover |
症例蓄積は終了しているが、解析作業に要する経費が残存している(ゲノム解析など)
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