2021 Fiscal Year Research-status Report
脳卒中片麻痺上肢に対するテーラーメイド型ニューロフィードバック法の開発と効果検証
Project/Area Number |
20K11173
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
中野 英樹 京都橘大学, 健康科学部, 准教授 (60605559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島 圭介 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 准教授 (50649754)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脳卒中 / リハビリテーション / ニューロフィードバック / 運動イメージ / 非侵襲的脳刺激法 / 経頭蓋直流電気刺激 / 脳波 / 事象関連脱同期 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,脳機能個人差を考慮したテーラーメイド型ニューロフィードバックトレーニングを開発することである.本年度は,非侵襲的脳刺激法である経頭蓋直流電気刺激(Transcranial direct current stimulation:tDCS)とニューロフィードバックの併用が健常者の運動イメージ想起能力に及ぼす効果について明らかにすることを目的とした.全ての対象者は,左手関節背屈の運動イメージ課題を実施し,課題中の感覚運動領域におけるμ帯域の事象関連脱同期(Event-related desynchronization:ERD)を対象者にニューロフィードバックした.上記に加え,介入群には運動イメージ課題前にtDCSを実施した.tDCSは陽極を右運動野上,陰極を右上腕部に貼付した.評価項目として,左手関節背屈の運動イメージ課題(ニューロフィードバックなし)のERDと運動イメージ鮮明度(Visual analog scale:VAS)を介入前後に測定し,比較検討した.結果,ERDは群の要因と時間の要因に有意な交互作用を認めた.VASは,両群ともに時間の要因に主効果を認めた.本研究により,tDCSとニューロフィードバックの併用は,健常者の運動イメージ想起能力を向上させることが明らかにされ,今後臨床応用できる可能性を示唆した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り,本年度は経頭蓋直流電気刺激とニューロフィードバックの併用が健常者の運動イメージ想起能力に及ぼす効果について明らかにした.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究で得られた成果を国内外の関連学会および学術誌にて発表する.
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Causes of Carryover |
研究分担者の研究が当初の予定より遅れている関係で次年度使用額が生じている.次年度に当該年度の研究も合わせて遂行する予定である.
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Research Products
(8 results)