2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of predictive method for therapeutic effect of cognitive rehabilitation in patients with mental illness
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20K11177
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
竹田 和良 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院, 医員 (00631342)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 認知リハビリテーション / 脳画像解析 / 統合失調症 / 内発的動機づけ |
Outline of Annual Research Achievements |
統合失調症等において、社会機能の低下には、認知機能障害が強く影響することが明らかになっており、その治療法として、認知リハビリテーションの有効性が明らかにされている。 また、さらなる社会機能の向上には、介在因子として、 内発的動機づけの重要性が指摘されており、これを考慮した認知リハビリテーションの最適化が注目されている。内発的動機づけとは、報酬や罰によって形成される外発的動機づけに対して、取り組んでいる課題や活動そのものに対する興味や喜びといった動機づけを指す。 一方、認知リハビリテーションの効果は、認知機能障害の重症度で単純に予想できず、どのような患者に有効であるのか、どのような特徴が認知リハビリテーションの効果に関与しているかは、依然不明なままである。 そこで、本研究では、研究代表者の先行研究で得られた 統合失調症の内発的動機づけに関わる 画像知見に着目し、実臨床において簡便に使用可能な認知リハビリテーションの効果予測法を開発することを目的とした。 今年度は、コロナの影響で、研究実施の困難期間もあり、当初予定より遅れが生じている。そこで、今後においてもコロナ禍における影響を考慮し、先行研究結果で得られた内発的動機づけと密接な複数の脳構造的、機能的特徴の中から、解析期間の短縮や、実臨床への応用にむけた検証の簡便性を考慮して、脳構造的特徴を主としたターゲットの絞りこみを行った。これにより、解析内容の効率化を図り、認知リハビリテーション前後の変化について、十分な検証を行い、研究進捗の改善を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナの影響で、臨床研究実施の困難期間等があり、当初予定よりも遅れている。コロナの状況も考慮しつつ、先行研究結果の詳細検証による画像解析手法の効率化や最適化の整備等、可能な開発部分から着手した。今後は、徐々に遅れをとり戻すよう、次年度計画を改良し進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では、先行研究で得られた内発的動機づけに関わる 画像知見に着目し、統合失調症における認知リハビリテーションの効果予測法を開発することを目的としている。 今後においてもコロナ禍における影響を考慮し、先行研究結果で得られた内発的動機づけと密接な複数の脳構造的、機能的特徴の中から、解析期間の短縮や、実臨床への応用にむけた検証の簡便性を考慮して、注目する特徴を2点に絞り込み、データ整理と解析期間の効率化を図り、研究計画を進めていく。
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Causes of Carryover |
コロナの影響で、臨床研究実施の困難期間等があり、当初予定よりも遅れている。コロナの状況も考慮しつつ、先行研究結果の詳細検証による画像解析手法の効率化や最適化の整備等、可能な開発部分から着手したため、次年度に繰り越して使用する
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