2022 Fiscal Year Annual Research Report
すくみ足に対するニューロモジュレーションテクニクスによる革新的リハビリテーション
Project/Area Number |
20K11180
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
山中 義崇 千葉大学, 医学部附属病院, 特任教授 (20400963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
國府田 正雄 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (50361449)
澁谷 和幹 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (90507360)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / すくみ足 / 反復経頭蓋磁気刺激 / ロボットスーツ |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症流行による入院制限、外来制限により新規臨床研究の立ち上げが難しい状況であった。そこで、期間前半では、回復期・地域包括ケア病棟におけるパーキンソン病リハビリテーションプロトコールを作成して、理学療法士を始めとする医療者への教育から開始し、体幹筋力低下による廃用症候群で回復期・地域包括ケア病棟に入院となったパーキンソン病の患者さんに同意を得て、HAL腰タイプ自立支援用を用いたリハビリテーションの有効性を確認した。8名のPD患者[73.6±6.7歳、男3例、女5例]に対して、3週間のHAL腰タイプによるリハビリテーションを実施したところ、全症例ですくみ足の改善を認め、すくみ足と歩行障害を反映するtimed up and go test(TUG)測定時間においても18.1±11.3秒から10.2±2.3秒に改善することを確認できた. 新型コロナウイルス感染症の流行のために開始時期が大幅に遅れることになったが、千葉大学倫理委員会の承認を得て、2022年10月より特定臨床研究として週1回の反復経頭蓋磁気刺激と週4-5回のロボットスーツ下肢型HALを用いた歩行訓練を3週間実施するリハビリテーションプログラムの安全性と有効性の検証を開始した。現在1人目の検証を終えたところであるが、有害事象は認めておらず、歩行速度とMDS-UPDRSの改善を認めた。2023年10月までに組入予定人数である5名での検証を終了できる予定である。
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