2022 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of moving tactile stimuli to sole on postural control
Project/Area Number |
20K11187
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
平岡 浩一 大阪公立大学, 大学院リハビリテーション学研究科, 教授 (10321209)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 動的触覚刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は立位姿勢制御を変調させる足底への動的触覚刺激パターンを発見することを主な目的としている。この目的を達成するため、動的触覚刺激パターンを実現する装置を製作し、動的触覚刺激パターンと姿勢制御変調の関係性の検証の順に研究を進めることを計画していた。 研究最終年度である今年度は、実験が終了した第一・第二・第三実験についてさらに解析を進めた。足底への動的触刺激が左右あるいは前後に周期的に移動させた時の立位姿勢制御に及ぼす効果を検証した第一実験、および歩行における触知覚を模した足底への動的触覚刺激を実施した(片側足底に1周期の60%の時間で後方から前方への動的触覚刺激を導入し、これを左右交互に繰り返した)第二実験双方において、動的刺激による刺激位相依存的な足圧中心の移動を観測し、これについて考察を加え、図表等を作成した。特に第二実験に関しては歩行動作における足底圧移動パターンと動的刺激中の足圧中心の移動パターンの関連が示唆された。さらに左右への動的触覚の移動を導入している間に歩行開始を行わせ、それに伴う予測的姿勢制御の変化を観察した第三実験では、動的刺激を導入した場合に予測的姿勢制御の大きさが小さくなることが現時点で確認され、これについてさらに考察を加え、図表等を作成した。 2022年11月にこれら三つの実験について学会発表した(日本臨床神経生理学術大会)。三つの実験についてそれぞれ論文を執筆中である。2023年中には3実験とも国際誌に論文投稿ができると考えている。
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