2021 Fiscal Year Research-status Report
関節リウマチに対するギャップ結合蛋白制御と運動療法による新規治療法の開発
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20K11214
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
土田 真嗣 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10719834)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ギャップ結合 / 関節リウマチ / 運動療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年までの解析結果で得られた関節破壊の抑制効果が期待できるトレッドミル走行の条件を1日30分間,12m/分とした.前年度と同様に感作後に自由飼育した対照群,走行期間を感作14日後から14日間としたpre-arthritis intervention short(PAS)群,28日間としたpre-arthritis intervention long(PAL)群,感作28日後から14日間としたtherapeutic intervention(T)群の4群を作成し,経時的に関節炎スコアを計測した.感作42日後に足関節を摘出し,組織学的検討としてtumor necrosis factor(TNF)-α,connexin 43(Cx43)の免疫組織化学染色を行った.関節炎スコアは対照群およびPAS群と比べてPAL群およびT群で良好であり,PAL群とT群の間に有意差はなかった.T群におけるTNF-αの染色面積は対照群と比較して小さく,Cx43の染色面積は対照群およびPAS群より小さかった.これまでの研究成果として,Cx43は炎症性サイトカインを介して関節破壊を誘導するが,適度なトレッドミル走行は滑膜のCx43の産生を抑制することを明らかにしており,本年度までの結果において滑膜でのTNF-αおよびCx43の染色面積はT群で有意に小さく,関節炎スコアはPAL群およびT群で良好であったことから.関節炎期のトレッドミル走行が滑膜に機械的刺激を加え,TNF-αおよびCx43の産生量を低下させた可能性を示した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定どおり研究は推進している。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は,ギャップ結合蛋白および骨形成,骨破壊因子の発現を組織学的にも解析する.また放射線学的な検討を行うことで関節破壊への影響についても検証する.
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Causes of Carryover |
予算額より安価に物品が購入できたこと,本年購入予定であったコンピュータおよび解析プログラムが半導体の不足が社会的に生じたことで,次年度での購入予定となった.
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[Journal Article] Mechanical stimulation of chondrocytes regulates HIF-1α under hypoxic conditions2021
Author(s)
Seiji Shimomura, Hiroaki Inoue, Yuji Arai, Shuji Nakagawa, Yuta Fujii, Tsunao Kishida, Masaharu Shin-Ya, Shohei Ichimaru, Shinji Tsuchida, Osam Mazda , Kenji Takahashi
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Journal Title
Tissue Cell .
Volume: 71
Pages: 101574
DOI
Peer Reviewed / Open Access