2020 Fiscal Year Research-status Report
間質性肺疾患におけるフレイルの意義と神経筋電気刺激療法による介入戦略
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20K11232
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
花田 匡利 長崎大学, 病院(医学系), 技術職員 (00596869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神津 玲 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (80423622)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 間質性肺疾患 / フレイル / 神経筋電気刺激療法 / サルコペニア |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢化社会の我が国において,虚弱(フレイル)な高齢者が増えるなか加齢に伴う筋力低下(サルコペニア)は健康寿命の維持や医療経済的観点から重要な課題である.一方で,間質性肺疾患においても高齢者同様,サルコペニアが問題視されてきている.しかし,間質性肺疾患におけるフレイルが骨格筋機能障害に及ぼす影響に関する報告は少なく,明らかとなっていない.間質性肺疾患におけるフレイル状態は,呼吸困難の重症度の独立因子として強く関連していることを示した報告はあるが,骨格筋機能障害との関連性について検討した報告はない.したがって,超高齢化社会にある本邦において,医療経済的観点からもサルコペニアは最重要課題であるとともに,間質性肺疾患においてもサルコペニアやフレイルへの対策は重要である. そこで,神経筋電気刺激療法は,経皮的な低周波電気刺激によって筋を他動的に収縮させることで筋力の改善や筋肥大を図る方法であり,すでに慢性閉塞性肺疾患への神経筋電気刺激療法の効果と安全性が報告されている.神経筋電気刺激療法は,総RNA含有量の大幅な増加,骨格筋における代謝効率の改善,TypeⅡ繊維および骨格筋の繊維サイズを増加させるとされている.さらに,不活動に伴う廃用性萎縮に対して,特に有効性を示すことが明らかとなっている.しかし,未だ間質性肺疾患を対象とした神経筋電気刺激療法の効果を検討した報告はなく,フレイルの状態にある間質性肺疾患に対する有効性の検討を行う臨床的意義は大きいものと考えられる. 令和2年度は,サルコペニアの有症率を検討することで,目標症例数には到達できなかったものの67例のILD患者において22例がサルコペニアを有しており,有症率は32%であった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和2年度,サルコペニアの有症率について検討し,令和3年度より神経筋電気刺激療法の介入研究を予定しているため,機器の選定を行い購入する.
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度より本格的に,神経筋電気刺激療法を適応し,効果検証を行っていく予定である.
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Causes of Carryover |
研究計画で申請した際の神経筋電気刺激装置(PULSECURE-PRO KR-7:OG技研)が発売中止となり,代替え機が必要となった.そのため,代替え機を(イトーESPURGE:伊藤超短波株式会社)へ変更し,選定機器の効果について検証する必要が生じた.この機器でも十分に今回の計画で使用できるようであれば,今後,使用する機器として次年度の予算で購入していく予定である.
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Research Products
(2 results)