2023 Fiscal Year Research-status Report
呼吸理学療法が呼吸筋活動ならびに胸腔および腹腔内圧変化に及ぼす影響の科学的検証
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20K11243
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
木村 雅彦 杏林大学, 保健学部, 教授 (20458748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 茂貴 杏林大学, 保健学部, 教授 (90636474)
只野 喜一 杏林大学, 保健学部, 講師 (20759443)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 理学療法 / 呼吸理学療法 / MRI / 胸腔内圧 |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会の進行が著しい現在、呼吸指導をはじめとする呼吸理学療法は国民の健康を護る科学として評価される分野であるが、その作用機序や生理学的な効果は十分に解明されていない。本研究では、若年健常者を対象として、呼吸指導および呼吸理学療法指導における呼吸筋活動や胸郭および気管径の変化を超音波およびMRIによる画像を用いて評価し、さらに安静時のみならず運動負荷中の換気諸量と呼吸筋活動および胃内圧ならびに食道内圧を測定して、形態学的および運動学的ならびに機能的な作用機序を証明することで、適応の明確化ならびに効果的な呼吸理学療法の開発に資することを目的とする。 すなわち、呼吸指導を併用した際の運動中の胸腔内圧および腹腔内圧の変化と換気量の動態を明らかにし、肺胞換気率を増加して換気亢進の発現を遅延させ、運動耐容能を増大する有効性をその作用機序とともに証明する。特に運動開始時から中等度までにおいて一回換気量を保ち相対的に換気の過剰な亢進の発現を抑制する呼吸方法の作用機序を実証し、運動療法の方策としての呼吸指導の有用性について発信する。また、MRIを用いた研究では基本的な評価指標も未だ十分に確立されておらず、論文間で統一性のないものが用いられていたり、定性的な評価にとどまるものも多い。我々は胸郭径の測定指標の開発を進め、本研究においてこれらを統合する。これによって運動療法を中心とするリハビリテーション(呼吸理学療法)介入のその作用機序に基づいた妥当性や効果と意義の検証に資する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題期間の後半に差し掛かるが、本研究課題における胃食道内圧測定が必然的に飛沫の飛散を伴うことから、その実験が困難な期間が多く、比較的その影響を受けにくい画像解析を中心に研究を進めた。 成果物は投稿準備中であるが、2023年度には日本理学療法士協会の学術団体法人である日本理学療法学会の分科学会2つを日本呼吸・循環器理学療法学会合同学術大会2023の大会長として主宰する機会に恵まれ、大会長基調講演等において一部の成果や進捗を報告した。
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Strategy for Future Research Activity |
取得したデータを下に論文投稿を準備している。また、飛沫や感染管理に関する制限が徐々に緩和されつつあり、可及的かつ段階的に実験の再開を計画している。
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Causes of Carryover |
本年度は成果発表を自己資金で実施し、物品購入についても調達価格を勘案し見送った。最終年度は論文作成投稿等の成果の発表のための支出計画中である。
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Research Products
(7 results)