2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of simplified assessment and support tool for children with developmental disorders
Project/Area Number |
20K11256
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
岩永 竜一郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (40305389)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仙石 泰仁 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (10248669)
徳永 瑛子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (10710436)
佐藤 葉子 (山西葉子) 東京都立大学, 健康福祉学部, 助教 (30423627)
伊藤 祐子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (60289973)
加藤 寿宏 関西医科大学, リハビリテーション学部, 教授 (80214386)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 発達障害 / 検査 / 子ども / 協調運動 / 感覚 / 行動 / 児童発達支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、専門的知識が少ない職員でも効果的な発達障害児支援ができるようにするために感覚面や運動面を含めた発達検査とスコアリング及び支援方法の自動的表示ができるウェブシステムを開発することであった。 まず、ウェブシステムに組み込む感覚、運動、行動、対人関係、情動に関する質問項目を作成した。そして、質問紙の標準値を作成するために発達評価質問紙案の一般児童のデータを収集した。幼児は288名(回収率36.4%)からの回答があり、学齢児は506名(回収率19.7%)から回答があった。 幼児群、学齢児群それぞれの回答について因子分析を行ったところ、幼児、学齢児いずれも床効果が見られ、因子が抽出されなかった。 標準値の年齢群を設定するため、対象児の1歳毎の年齢群間、2歳ごとに年齢群を作った場合の年齢群間、3歳ごとに年齢群を作った場合の年齢群間で、年齢群間のスコアの差を分析し、どの区分が妥当かを検討した。幼児の感覚面のスコアは年齢群間で有意差が認められなかった。運動面、行動・対人関係・情動のスコアは3-4歳の群と5-6歳の群間で有意差が見られる領域があった。また、学齢児は、感覚面は6-9歳の年齢群と、10-12歳の年齢群に分けた際に有意差が出る領域が多く、運動面、行動・対人関係・情動面のスコアは6-8歳、9-10歳、11-12歳の年齢群に分けた際に多くの領域で有意差が認められた。これらによって標準値の年齢区分を決定した。 次に、研究代表者、分担者で領域ごと、各質問項目のスコアに偏りがある場合の支援方法の案を作成した。そして、領域ごと、質問項目ごとに1標準偏差以上の偏りがある場合にそれぞれに対応した支援方法が表示されるようにアルゴリズムを作成した。そして、質問項目に回答するとアルゴリズムに基づいて子どもの領域ごとのスコアと支援方法が自動的に提示されるシステムを開発した。
|