2023 Fiscal Year Annual Research Report
携帯端末利用者(含高齢者)の歩行様態・階段昇降時等の動作特性と周囲注意度の分析
Project/Area Number |
20K11267
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
川澄 正史 東京電機大学, 未来科学部, 特定教授 (40177689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大矢 哲也 日本医療科学大学, 保健医療学部, 准教授 (60514247)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 携帯端末利用 / 周囲注意度 / 歩行 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,歩行中および階段昇降中の携帯端末利用者が周囲に払う注意を生理学的指標により検討する.歩行中および階段昇降中の利用者が,他者との接触等の危険を判断した際の反応を生理学的指標および足圧分布データにより検討する.このために必要な計測システムの構築,および準備実験も行う. 令和2年度は,1)周辺へ払われる注意の変化の分析を行うためアイカメラ等からなる計測システムを作成し,複数台並べたPC画面に表示した情報への注意特性につき検討した.また,2)危険回避行動時の体動および足圧分布を計測するシステムの作成を進め,模擬実験を行った.3)利用者の生理状態計測・分析の準備として,心拍変動の周波数成分に着目して負担評価する手法を検討した.ウェアラブルな計測センサと解析ソフトにより計測と分析を進めた. 令和3年度は,引き続き危険回避行動時の体動および足圧分布の計測,模擬実験,利用者の生理状態計測・分析準備を進めた.また,4) 歩行者同士のすれ違い状況を作り,回避判断のタイミングや回避に必要な情報を視覚からどう得ているか検討した. 令和4年度は,引き続き危険回避行動時の体動,利用者の生理状態計測・分析準備を進めた.歩行者同士のすれ違い状況の実験から,向かってくる対向者を回避する判断に有効な情報は対向者の顔や上半身から得ていると示唆された.5) 携帯端末利用者が俯いて操作していると顔等の情報が得られないが,下半身から情報が得られないか検討を行った.6) 歩行者自身が携帯端末利用者側となることも想定した実験開始の準備を進めた. 令和5年度は,歩行中や階段昇降中の携帯端末利用者が周囲に払う注意について,および他者との接触等の危険を判断した際の反応について,7)靴底型足圧分布計測器を用いて足圧分布の時間的変化の面から検討した.8)携帯端末の保持姿勢,作業課題,歩行環境の組合せを変えて計測した.
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Research Products
(3 results)