2022 Fiscal Year Research-status Report
速筋線維を標的とした低強度ダウンヒル歩行トレーニング方法の開発
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20K11268
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
菅原 仁 東邦大学, 医学部, 非常勤研究生 (90613290)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
只野 ちがや 東邦大学, 医学部, 講師 (40261094)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 遠心性収縮 / ダウンヒル / 低強度 / ヒールレイズテスト |
Outline of Annual Research Achievements |
遠心性収縮運動は、速筋線維の活動を誘発しやすくトレーニング効果の高いことがわかっている。しかし、遅発性筋痛を発生することがあり高齢者のトレーニングに使用しづらい。そのため、高齢者の健康増進や介護予防を目的とした遠心性収縮トレーニングでは運動強度を下げる必要がある。2020年から2021年度の研究にて、ゆるやかな下り勾配(-6%)と急な下り勾配(-12%)の歩行を比較し、筋活動からゆるやかな-6%勾配、4km/時でもトレーニング効果を得られる可能性があることがわかった。また、中年者に対して3週間のダウンヒル歩行トレーニング(-6%勾配、4km/時)を行い、下肢筋力の増大効果が得られ、高齢者でも安全にトレーニングできる可能性が示唆された。 そこで、2022年度には、高齢者(60歳以上の80歳未満)、男女24名を対象として、コントロール群とダウンヒル群に分けて筋力と筋電図の測定からトレーニングの効果を検証した。トレーニングにはトレッドミルを使用した。両群ともトレーニング期間は6週間、歩行速度を3.0~4.0km/時、歩行時間を10分から開始し徐々に歩行時間を延ばし30分間とした。コントロール群では平坦歩行とし、ダウンヒル群では-6%勾配とした。結果は、ダウンヒル群に膝伸展と足底屈筋力の増大傾向が認められた。また、ダウンヒル歩行で遅発性筋痛を訴える被験者はおらず、低強度で安全に実施できた。低強度ダウンヒル歩行トレーニングは、高齢者やフレイル該当者に使用できる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度内に36名を対象としたトレーニング実験を行う予定であった。しかし、COVID-19の影響により、予定していた被験者12名のトレーニングを実施することができなかった。また、トレーニングに参加した24名の内、5名が体調不良により途中中止となったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、2022年度に実施したダウンヒル歩行トレーニングの効果検証を継続して行う。対象は2022年度と同様に60歳以上80歳未満とする。また、歩行トレーニング開始時と6週後に表面筋電図測定を行っており、トレーニング効果が得られやすさい被験者の筋活動パターンの特徴を明らかにする予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、2022年度に36名を対象に実験予定であったが、5名がドロップアウト、12名がCOVID-19の影響により実施できなかったためである。また、筋電図測定のための消耗品(電極など)、演題発表のオンライン開催による旅費の未支出による。 使用計画としては、2023年の被験者謝金と筋電図測定のための消耗品(電極など)、演題発表の参加費・旅費に使用する。
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Research Products
(3 results)