2022 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of rehabilitation on the white matter and evaluation of motor function using 3D motor analysis in the rat model of cerebral infarction.
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20K11295
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
熊田 竜郎 常葉大学, 保健医療学部, 教授 (00402339)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森下 紗帆 常葉大学, 健康プロデュース学部, 助教 (30614010)
梅村 和夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (40232912)
吉川 輝 昭和大学, 医学部, 助教 (90737355)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脳梗塞 / 白質 / 三次元動作分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.高速三次元動作分析による実験的モデル動物の運動評価: 神経疾患を神経回路のレベルで知るためには、まず脳内の傷害部位とその出力先である動物の運動機能の異常との対応付けをすることが重要である。我々はリハビリテーション領域の特色を生かし、高速撮像(16倍速)での三次元動作分析法を用いて動物の運動機能を定量化できるシステムを確立してきた。今年度は齧歯類の運動評価によりシステムの有用性の検討した。マウスを14.4 m/分のトレッドミル速度を走行させた場合の四肢の歩行周期は、0.27 ± 0.04(秒)であり、一歩行周期(%)あたり解析できる十分な時間解像度を持つことが明らかになった。 2.三次元動作分析による局在性脳梗塞モデルラットの運動評価: 光増感法で作製した局所性脳梗塞モデルラットの各関節部位にマーカーを接着し三次元動作分析を行った。一歩行周期上のパラメーターについては、脳梗塞モデル(PIT)群および対照(sham)群の間で有意な差が無かった。一方、一歩行周期当たりの経時的な関節部位の軌跡解析を調べたところ、遠位部の関節領域にて障害の反対側で有意差があることが分かった。 3.局所性脳梗塞モデルラットの白質解析 我々は白質のミエリン鞘の詳細な変化を調べるため光-電子相関顕微鏡法を用いる方法を確立し、その手技の改善を行ってきた。今年度は、実際に局所性脳梗塞モデルラットの薄切脳切片を作製して、白質領域の構造についてSham群と比較検討したところ、両者の微細構造に違いがある所見が認められた。PIT群で観察された髄鞘構造の変化が、一般的な脱髄疾患における所見との共通性と違いを調べるため、対照群として脱髄疾患モデル動物を作製して脳白質の電顕観察を行っている。その所見を元にPIT群で観察された所見の特徴について、定量化してsham群と比較している。
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Research Products
(1 results)