2023 Fiscal Year Research-status Report
フレイル・サルコペニアを合併する慢性呼吸不全患者に対する新たな介入戦略の構築
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20K11299
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
玉木 彰 兵庫医科大学, リハビリテーション学部, 教授 (70269851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 晋 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (40378691)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / フレイル / サルコペニア / 呼吸リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はでは、現在世界における死亡原因の第3位になっている慢性閉塞性肺疾患(COPD)について、欧米諸国と異なり高齢者が多い本邦のCOPD患者においてフレイル・サルコペニアを合併している割合がどれくらいかを多施設共同によって調査し、さらに標準的な呼吸リハビリテーションの反応性を評価することで、高齢COPD患者に対する新たな介入方法を提案することを目的に研究を進めている。 これまで全国の協力施設から症例登録をしてもらうためのシステム(Survey Monkeyを利用)を構築し、日常診療で担当しているCOPD患者のデータを登録してもらい、データの収集を行ってきた。 2023年度も引き続きオンラインを利用して研究協力者と打ち合わせを行い、また研究協力施設を増やすために定期的に本レジストリの説明会を実施し症例登録数の増加に努めた。協力施設数は年々増加しているもものの、まだ当初の目標登録者数には達していない。そのため、本研究による結果を発表できる程の成果は2023年度も多くはない。 当初の研究計画では3年間としていたが、新型コロナウィルス感染症の影響もあって登録症例数がまだ十分でないため、さらに研究期間の延長を申請し承認を得ている。 新型コロナウィルス感染症の影響はほぼなくなくなってきているため、引き続きデータの収集と解析ならびに、研究成果の公表の努めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の影響は前年度に比べてかなり減っているが、COPD患者に対するリハビリテーション実施件数はまだ新型コロナウィルスが蔓延する前に比べて十分に戻ってはいない。しかしレジストリデータは今年度は以前に比べて増えてきたことから、引き続きのデータ収集およびデータ解析に努める。
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Strategy for Future Research Activity |
今後もSurvey Monkeyを利用した症例登録システムを用いてデータ数の増加に努めるが、今年度までに蓄積したデータ解析を進め、その結果を学会や論文等で報告する予定である。
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Causes of Carryover |
今年度も大きな研究成果を出すことができなかったため、研究費使用も少なくなっていた。次年度は可能な限り研究成果を報告するため、国際学会での発表や国際誌への論文掲載を計画しており、そのための支出を行う予定である。
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