2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a noninvasive muscle conditioning determination method using 13C glucose stable isotope breath test
Project/Area Number |
20K11312
|
Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
藤見 峰彦 文教大学, 健康栄養学部, 教授 (80322452)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
目加田 優子 文教大学, 健康栄養学部, 准教授 (60617281)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 運動科学 / 糖代謝 / 安定同位体 / グルコース / 糖質摂取量 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題ではアスリートと非アスリートの間の糖質代謝能の違いを13C-グルコース安定同位体呼気試験を用いて定量化するとともに、この違いをアスリートのコンディショニング指標として応用することを目指した。アスリートとして陸上長距離選手をリクルートして空腹時と糖負荷時に分けて呼気試験を行った。その結果、どちらの試験でもアスリートで有意に低値を示したことからアスリートの適応的な糖代謝を定量的に示すことに成功したと考えられた。空腹時は肝臓の代謝を示しており、糖負荷時は全身の糖代謝を反映する。肝臓を含めた全身において、アスリートの糖質利用が非鍛錬者と異なるということを示すことができた。非侵襲的にアスリートの代謝を定量的に示すことができる方法として、13C-グルコース安定同位体呼気試験が有用であることを示したことは意義がある。日常的な食事摂取状況としてアスリートにおいては糖質の摂取量と呼気試験値が正の相関を示す結果が得られたが、非鍛錬者ではその傾向はみられなかった。短期的(5日間の)な糖質摂取量の増加では呼気試験に変化はみられなかった。これらの糖質摂取と呼気試験の関係については最終年度でも検体数を増やすべく試験を行ったが、有意性を検証するには検体数が不足している。引き続き検討課題である。miRNAの解析と競技種間比較については被験者・検体数の確保が進まず検討の途上となった。 また、最終年度はまとめと成果公開の年として、学会発表(口頭発表)1件と投稿論文として短報1本を公表することができた。
|