2023 Fiscal Year Annual Research Report
視覚負荷効果を利用した歩行機能改善トレーニングの検討
Project/Area Number |
20K11340
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
吉井 泉 大阪公立大学, 国際基幹教育機構, 准教授 (10244675)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真嶋 由貴恵 大阪公立大学, 大学院情報学研究科, 教授 (70285360)
松田 健 阪南大学, 経営情報学部, 教授 (40591178)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 視覚負荷トレーニング / 歩行機能改善 / 視線配置分析 / 重心動揺 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、まず低平均台2台用いて予備測定を行ったが、視覚負荷の有無による差は小さく、またバランス能力の優劣が影響することが明らかとなった。このことから、歩行課題は平均台歩行ではなく、これまで実施してきた段差またぎ越し歩行とした。 被験者は、男女10名(男性:7名、女性:3名、年齢:21.6歳)とした。視覚負荷は、シャッターゴーグルAF-10(Visionup)を用い、遮蔽周波数10Hzとした。歩行中の視線配置は、Glass3(Tobii)を用い、歩行中の下肢運動は、e-skin(Xenoma)を用いてそれぞれ計測した。 最初に10mの直線歩行の計測を3回実施し、平均値を個人値とした。段差またぎ越し歩行では、10mの直線コース上に、段差(奥行190mm、幅390mm、高さ100mm)4台を2m間隔で設置した。このまたぎ越し歩行を、練習試行のあと3回実施し、視線配置、歩行動作の記録と歩行時間の計測を行い、各平均値Pre値とした。次にGlass3を外し、シャッターゴーグルを装着して、同様の課題を10回実施した。歩行動作の記録のみ行った。最後にシャッターゴーグルを外し、Glass3を装着して、同様の課題を3回実施した。その際、視線配置、歩行動作の記録と歩行時間の計測を行い、各平均値をPost値とした。 現在までの分析の結果、Preと比較してPostにおいて、歩行時間および各段差のまたぎ越し時の遊脚時離地点の視線配置距離が有意に伸長する傾向が確認された。歩行動作の分析は、現在実施中である。 前年までに、シャッターゴーグルによる視覚負荷がバランス機能(COP動揺)に及ぼす影響について検討し、静的バランス能力を大きく阻害することは少ないことを示した。コロナ禍の影響により、トレーニング実験を実施することは困難だったため、今後今年度の研究成果を合わせて検討し、研究を継続していきたい。
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