2022 Fiscal Year Research-status Report
骨格筋損傷の再生過程において、リボソーム生合成が新規治療標的となる可能性
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20K11342
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
小谷 鷹哉 日本体育大学, 体育学部, 助教 (60849727)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 筋損傷 / リボソーム生合成 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨格筋の主成分は筋タンパク質であり、タンパク質合成の場であるリボソームの量が、骨格筋の筋タンパク質合成を介して量的制御に関与することが近年示唆されてきた。一方で、骨格筋が損傷し再建する際にリボソーム合成・量が変化するのかは未だ不明である。本研究では、マウスを対象に骨格筋を損傷させ、リボソーム合成・量の変化を時系列で観察する。 現在までに、単回の筋細胞損傷刺激により成熟したリボソームの構成要素である成熟したリボソームRNAが増加することを観察した。今後、損傷刺激からリボソーム合成や量、リボソームの量的制御因子がどのように変化していくのかを、詳細に検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウスの骨格筋において、筋に損傷刺激を与えると、リボソームの構成要素であるリボソームRNA量が増加することが観察された。この結果より、骨格筋が損傷した際にリボソーム量が増加することが示唆されたことから、骨格筋の損傷から再建にリボソーム量の増加が関与する可能性が新たに示唆されたため。
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Strategy for Future Research Activity |
骨格筋への損傷刺激からリボソーム合成や量、リボソームの量的制御因子がどのように変化していくのかを、Western BlotやRT-qPCRを用いてタンパク質およびpre-rRNAの解析を行い、比較検討することで明らかにしていく。
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Causes of Carryover |
条件検討に計画よりも時間が必要となり、なぜうまくいっていないかの解決に時間を多く割くことになったため。
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