2023 Fiscal Year Annual Research Report
骨格筋損傷の再生過程において、リボソーム生合成が新規治療標的となる可能性
Project/Area Number |
20K11342
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小谷 鷹哉 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (60849727)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 骨格筋損傷 / リボソーム合成 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は骨格筋において筋が損傷した後のリボソーム量の変化を引き続き検討した。2022年度までの研究において、骨格筋が損傷した後にリボソーム量が増加することを確認していた。そこで、2023年度は筋損傷後のサンプリングのタイムポイントを増やし、リボソーム量の変化を詳細に明らかにするため追加の実験および解析を行なった。その結果、筋損傷の直後はリボソーム量が減少することが新たに観察された。筋損傷直後は、リボソーム量が減少し、しばらくしてリボソーム量は安静時と同等に戻り、その後リボソーム量が増加していくことが本研究により明らかとなった。これらの結果より、骨格筋の再建にはリボソーム量の増加が関与する可能性が示唆された。
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