2021 Fiscal Year Research-status Report
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20K11363
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
幾留 沙智 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 講師 (20724818)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 自己調整学習 / 運動学習 / 練習 / 自己 / 尺度作成 |
Outline of Annual Research Achievements |
学業やスポーツにおいて優れたパフォーマンスを示した者の学習や練習過程の特徴として、自己調整学習に取り組んでいるということが多数の先行研究において報告されている。そのため、これまで学習者やスポーツ選手など様々な領域を対象に、個人の自己調整学習の程度を評価する心理尺度が開発・活用されてきている。しかしながら、尺度を用いて現在の自己調整学習の程度を評価するだけでは、自己調整学習を促進させることにはつながらない。そこで本研究では、スポーツ選手の自己調整学習を促進する方法を提供することを最終目的とし、自己調整学習の程度のより簡便な評価を可能にする短縮版尺度の作成、標準得点の算出、及び自己調整学習の実施を阻む行動側面を質的に評価する尺度の作成をめざす。以上の研究のうち短縮版尺度の作成を進めるため、令和3年度までに、延べ約1,500名分のデータを収集することができた。令和4年度中に短縮版作成及び標準得点の算出まで実施する予定である。また、令和3年度より、質的評価尺度作成に向けてのインタビュー調査も開始した。インタビューを継続的に実施しながら、データ分析についても令和4年度中に進め,令和5年度以降の質的評価尺度の作成に繋げていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和2年度までは新型コロナウィルス感染拡大の影響により、調査実施を中止せざるを得ない状況があり、調査実施にやや遅れが生じてしまったが、その後は調査方法を対面からインターネットに変更することで無事にデータ収集を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、これまでに収集したデータを基に短縮版項目の選定を行っていく。なおその際、項目反応理論を活用することで、よりよい尺度作成を目指していく。短縮版尺度作成後は更にデータ収集をすることで信頼性・妥当性の確認を進める。さらに、令和3年度より開始したインタビュー調査についても継続的に行うことで質的評価尺度の作成に向けて準備を進めていく。
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Causes of Carryover |
今年度途中までの中断により、次年度使用額が生じることとなった。 次年度使用額については、学会発表に係る旅費、アンケート調査及びインタビュー調査実施に係る人件費や謝金などに使用予定である。
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