2021 Fiscal Year Research-status Report
プレッシャー下でのパフォーマンス―意思決定を含めた包括的理解―
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20K11379
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
田中 美吏 武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 准教授 (70548445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 丈予 東京成徳大学, 応用心理学部, 助教 (40772554)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 意思決定 / リスクテイク・リスク回避 / 信号検出理論 / キネマティクス / プレッシャー / 心理尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、スポーツや運動課題を行なうときの意思決定も含めて、プレッシャー下での運動パフォーマンスに対する理解を拡張することである。2年目である2021年度は、初年度(2020年度)に実施した2つの実験について、論文投稿、学会発表を行なうなかで、詳細な分析を行なうことに時間を割いた。野球打者の選球の意思決定とバットスイングのキネマティクスに対するプレッシャーの影響を調べた実験1については論文執筆を行ない投稿までを終えた。論文審査の過程で個別のデータを詳細に検討する機会を得ている。ダーツ課題を用いて、リスクテイク、最適解、リスク回避の意思決定にプレッシャーが及ぼす影響を検討した実験2については、論文投稿の準備を行なうなかでの共同研究者間での議論、さらには学会発表による議論を通して、データの詳細な分析を行なっている。 また、次年度(2022年度)以降の研究の準備として、スポーツ選手を対象にインタビュー調査を行なう質的研究から本研究の目的に迫る調査の計画を行なった。研究分担者との議論を通して、調査対象者、調査項目などのプロトコルを作成している段階である。さらに、様々なスポーツ選手を対象に、プレッシャー下でのパフォーマンス低下について、各選手がどのような機序で生じるかについて把握できる尺度を開発する研究にも着手し始めた。尺度の質問項目を選定し、それを基に調査を行ない、スポーツでの「あがり」現象の構成概念を明らかにしている最中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3年計画の2年目を終えて、2つの実験を終了させ、学会発表や論文投稿を通してそれらの成果公開を進めている。3年目に実施する調査に対しても、その実施のための準備や打ち合わせを進めることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
3年目は、意思決定を含めてプレッシャー下でのパフォーマンスについて包括的理解を図るための質的な調査研究と、プレッシャー下でのパフォーマンス低下の機序を評価できる心理尺度の開発のための量的な調査研究の推進をしていく。これらの研究の実施と分析、学会発表を通しての成果公開を行なっていく。
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Causes of Carryover |
学会大会がオンライン開催であったため、国際学会や国内学会のための旅費が未利用で済んだ。
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Research Products
(4 results)