2023 Fiscal Year Research-status Report
総合型地域スポーツクラブの社会的成果を規定する文化要因に関する研究
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20K11418
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
村田 真一 静岡大学, グローバル共創科学部, 准教授 (20435093)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 総合型地域スポーツクラブ / マネジメント / 組織 / NPO / 地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
総合型地域スポーツクラブの「マネジメント成熟度」を測るため、日本スポーツ協会の認証制度を受けているクラブ(951クラブ)への全国調査(サーベイ1)を実施した(有効回収票375クラブ)。その結果、成熟度の応じたクラスタを4つ程度にタイプ化できることが明らかになった。また、その4タイプ間でマネジメント条件にどのような差異がみられるかを検討した結果、事業マネジメントや組織マネジメントに関して顕著な差異が確認されたものの、地域社会への認識に関しては関連を見出せないことが明らかになった。 そして次に、日本スポーツ協会の登録認証制度を受けていないクラブ(1192クラブ)への全国調査(サーベイ2)を現在実施中である(現在のところ有効回収票352)。サーベイ1の研究結果と統合しながら分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
総合型クラブのマネジメント状況の整理はおおよそ見えつつあるが、マネジメント状況の基盤となる当該地域の文化性にまで言及を予定していることから、その研究課題への移行を急ぎたい。
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Strategy for Future Research Activity |
サーベイ1とサーベイ2を統合した形式で、現在の総合型地域スポーツクラブの到達点(成果と課題)を整理すること。また、本調査は2016年にも実施していたことから、過去との違い、進展にまで言及したい。さらに、先進事例と目されるクラブにフォーカスし、クラブマネジメント(特に、利用会員のスポーツクラブ生活度に操作化)と当該地域の文化性(利用会員のスポーツ価値および地域意識)との関連を明らかにしていく。
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Causes of Carryover |
当初は2020年度(令和2年度)からの3年間計画であったが。社会がコロナ禍の状況に陥ったため、全くもってクラブ現場への調査・研究が進まなかった(その間は、総合型クラブではなく、日頃から連携のある特定フィールドにおけるスポーツ生活と地域生活との関連調査へ変更)。したがって、本格的にクラブへアプローチできた研究は2022年度からということとなり、使用額を繰り越して生じている状況になっている。使用計画としては、既に、国内に既設された総合型クラブ全体への調査を済ませているので、その追加調査(アンケート)や報告書送付のための支出がある。また、パイロットケースに指定するクラブ所在範域の住民に対するヒアリング調査に赴くための旅費等を支出予定とする。
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