2022 Fiscal Year Research-status Report
Interactive effects of habitual exercise and SGLT2 inhibitor treatment on glycemic control in patients with diabetes mellitus
Project/Area Number |
20K11422
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
山元 健太 帝京平成大学, 薬学部, 准教授 (80434380)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 運動 / 身体活動 / 糖尿病 / SGLT2阻害薬 / 血糖管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は以下の2点について解析した。 1)SGLT2阻害薬を服用しているにも関わらず血糖管理未達成(HbA1c7%以上)の患者が運動や身体活動の習慣を持った際の併用効果(1年間の縦断的解析)。運動習慣を併用した患者(n=96)におけるHbA1cの減少量は、運動習慣を併用しなかった患者(n=1,219)と比較して大きかった(-0.34 vs. -0.16%, p=0.036)。しかし、HbA1c7%未満達成率および交絡因子を調整したオッズ比においては、有意な差は観察されなかった。また、身体活動を併用した患者(n=181)においては、身体活動を併用していない患者と比較して(n=1,134)、HbA1cの減少量、血糖管理率、交絡因子を調整したオッズ比のいずれにおいても有意な差は観察されなかった。 2)運動や身体活動の習慣があるにも関わらず血糖管理未達成(HbA1c7%以上)の患者がSGLT2阻害薬を服用した際の併用効果(1年間の縦断的解析)。SGLT2阻害薬服用患者(n=369)におけるHbA1cの減少量は非服用患者(n=2,576)と比較して大きかった(-0.89 vs. -0.18%, p<0.001)。また、SGLT2阻害薬服用患者におけるHbA1c7%未満の達成率は34.7%であり、非服用患者の達成率24.3%と比較して有意に高かった(P<0.001)。交絡因子を調整した結果、SGLT2阻害薬服用患者のHbA1c7%未満達成のオッズ比は1.73(95%信頼区間:1.34‐2.22)と非服用患者と比較して有意に高かった。 これらの結果から、運動や身体活動の習慣があるにも関わらす血糖不良患者において、SGLT2阻害薬による治療は血糖管理を向上させることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は以下の2点を解析した。これらは、計画通りの進捗状況である。 (1)SGLT2阻害薬を服用しているにも関わらず血糖コントロール未達成の患者が運動や身体活動の習慣を持った際の併用効果(縦断的解析) (2)運動や身体活動の習慣があるにも関わらず血糖コントロール未達成の患者がSGLT2阻害薬を服用した際の併用効果(縦断的解析) 解析の結果、以下のことが示された。(1)SGLT2阻害薬服用しているにも関わらず血糖管理不良患者において、運動はHbA1cの低下を促進させるが、血糖管理を向上させるまでには至らなかった。(2)運動や身体活動の習慣があるにも関わらす血糖不良患者において、SGLT2阻害薬による治療は血糖管理を向上させた。
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Strategy for Future Research Activity |
本申請課題の研究結果を国際学会および学術誌に発表する予定である。
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Causes of Carryover |
本申請課題の研究結果を国際学会(2023年7月)に発表を予定しているため、その費用を次年度に繰り越す。 また、国際雑誌に論文を投稿する予定であるため、その費用も繰り越す。
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