2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
20K11448
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
三宅 孝昭 大阪公立大学, 国際基幹教育機構, 教授 (80244672)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 睡眠覚醒リズム / 身体活動量 / 体温 / go/nogo測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度はコロナ対応の5類移行により、対象園であるM保育園から協力を得ることができた。しかしながら、コロナ禍前より園長、保育士のほとんどが交替されていたため、測定に負担の大きい唾液採取と心拍数測定は行わず、生活記録、歩数測定、体温測定、go/nogo測定、体力測定を実施した。測定期間は3日間、対象児は7名であった。主な結果は以下の通りである。 平均就寝時刻は21時18分±29分、平均起床時刻6時53分±27分、平均睡眠時間9時間35分±28分であった。2021年度に行った2園の調査結果(平均起床時刻7時05分±33分、平均就寝時刻21時30分±38分、平均睡眠時間9時間35分±40分)と比較すると、起床、就寝時刻は少し早い傾向にあった。 平均身体活動量(歩数)は15,935歩±4,025歩であった。2016年度の活動量は16,981歩±2,776歩であったことから、今回の結果は少し減少していた。 3日間の平均体温変動は、起床時36.5±0.3度、昼食前36.8±0.3度、就寝時36.6±0.4度となり、日中が高くなる山型の体温変動であった。 go/nogo測定は、不活発型、興奮型、抑制型、おっとり型、活発型に分類されるが、M保育園では不活発型25.0%、興奮型25.0%、抑制型25.0%、おっとり型0.0%、活発型25.0%であった。今年度、測定を行ったK保育園では不活発型66.7%、興奮型22.2%、抑制型11.1%、おっとり型0.0%、活発型0.0%であり、F幼稚園では不活発型63.0%、興奮型6.5%、抑制型17.4%、おっとり型4.3%、活発型10.9%であった。以前は、興奮と抑制が育っている活発型が20%程度存在したのが、近年は数%程度と報告されており、保育園の25.0%に着目されるが、対象者数が少ないことから、今後測定を重ねて検討する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
これまで、新型コロナの影響により、研究対象園からの協力が得られず、調査、測定が遂行できなかった。今年度は新型コロナ対応が5類に移行したことにより、本研究の対象園であるM保育園から協力を得ることができた。しかしながら、園長や保育士の交替や、園舎の移転など、保育園の状況が変わったため、測定に負担の大きい測定項目である唾液採取、心拍数測定は除外して調査、測定を実施した。 今後は、本来の研究計画に基づき、複数回の測定を行い、本研究を遂行できるよう、既に対象となる保育園の園長には依頼を行い、承諾を得ている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでは、コロナの影響により測定ができなかったが、今年度、上記に示した、生活記録、歩数測定、体温測定などに協力が得られた。今後は、今年度測定ができなかった項目も含めて複数回の測定を行い、本研究を遂行できるようにする。既に園長には依頼を行い、承諾を得ている。 具体的には、夏季と秋季に1回ずつ測定を行うことを予定している。測定項目は、今回測定を行えなかった唾液採取を主として、実施する予定である。また、比較対象として、他の園でも測定を行う予定である。
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Causes of Carryover |
これまでコロナ禍により、対象の保育園において、調査、測定が実施できなかったため、次年度使用額が生じた。今年度は、複数項目の測定を行うことができたが、計画にある全ての測定が実施できた訳ではなく、これまでの蓄積分も含めて、次年度の使用が生じた。 今後は、夏季、秋季など、複数回にわたり、対象保育園及び比較対象園において、調査、測定を実施する予定である。
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