2022 Fiscal Year Annual Research Report
鉄棒運動における「つまづき」をなくすための運動アナロゴンの開発と体系化
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20K11482
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
斎藤 卓 筑波大学, 体育系, 助教 (60347119)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 良夫 筑波大学, 体育系, 教授 (10240532)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 鉄棒運動 / 運動アナロゴン / つまづき / 志向性 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度の研究成果は以下の通りである。 鉄棒運動のつまづきは、逆上がりや後方支持回転などの後転ファミリーの技において,特徴的なつまづきの傾向を持つことが分かった。また,鉄棒運動のつまづきに関する研究において,現象学及びモルフォロギー的な運動志向性分析理論を用いることによって、これまでとは異なった運動分析の視点を提示することができた。 以上の研究成果をもとに2022年度は以下の成果を得た。 中学校における鉄棒運動の授業をビデオ撮影することによって、さまざまなつまづきの映像を収集することができた。この映像の中の各技の各機能局面におけるつまづきを分類し,それぞれの局面に典型的なつまづきを抽出することに成功した。そして,収集されたつまづき類型を現象学的・モルフォロギー的な志向性分析を行って分かったことは、鉄棒運動の逆上がりや後方支持回転においては逆懸垂における後方回転の学習援助法及び指導法に問題があるのではないかと考えられた。鉄棒において逆懸垂において振動を加えることは非日常的な運動を行うことになる。そのため,つまづきを抱える生徒はこうした運動に対して恐怖心を持っていることが多い。そのことから学習段階のはじめには、生徒が目標とする技を「やってみたい」という感じを発生させるために、逆懸垂運動に感覚的に類似した経験を持つ必要がある。そして,次の段階となる目標技を「できるような気がする」ための「コツ」を発生させるには類似感覚で構成される運動アナロゴンを豊富に提供する必要がある。改めて逆上がりや後方支持回転の構造分析を行った結果、鉄棒運動の運動アナロゴンとして従来一般的に有効だと考えられている「両手の間に足を通して逆懸垂になる運動」のみならず、さらに逆懸垂に関する幅広い運動経験の必要性が浮かび上がった。
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Research Products
(1 results)