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2020 Fiscal Year Research-status Report

運動の上達を促す神経基盤の解明

Research Project

Project/Area Number 20K11493
Research InstitutionKochi University of Technology

Principal Investigator

門田 宏  高知工科大学, 情報学群, 准教授 (00415366)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 関口 浩文  上武大学, ビジネス情報学部, 教授 (20392201)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords運動学習 / MRI
Outline of Annual Research Achievements

我々の日常生活は運動することで営まれている。日常で行われる様々な運動は学習によって身についたものであり、この運動学習能力の神経機序に焦点をあてて研究を進めている。本年度は、運動学習能力の個人差について、運動学習を行う前に脳活動や脳構造から予測することができるかどうか磁気共鳴画像法(MRI)を用いて研究を進めた。また運動学習能力を調べる運動課題として、ジャグリングを用いた。
初めにジャグリングを今まで行ったことが無い右利きの実験参加者を選ぶために、アンケートを実施した。アンケートではこれまでの運動経験に関する質問および利き手の質問を行った。アンケート回答者のうち右利きかつジャグリング未経験の28名(男性18名、女性10名)が運動学習能力に関する実験に参加した。
次の実験では、脳の情報から運動学習能力を予測できるかを検討するために、MRIを用いて実験参加者の約10分間の安静時の脳活動および脳構造の撮像を行った。MRIの撮像が終わったら、実験参加者を別室に移動させ、ジャグリング課題を行ってもらった。ジャグリング課題は250試行行った。ただし、計測上の問題から今回の実験では248試行を解析対象とした。また、1名の実験参加者はジャグリング課題の成績が他の被験者と著しく離れていたため除外した。そしてMRIで計測した脳活動および脳構造とジャグリングの成績(総キャッチ数)について相関解析を行った。その結果、一次運動野や小脳の安静時の脳活動とジャグリングの成績および小脳らの脳構造とジャグリングの成績に相関がみられた。これらのことから一次運動野や小脳が個人の運動学習能力を予測する指標となることが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナウィルスによる影響もあり、実験開始の遅延や実験参加者の募集が予定より進まなかったので、進捗状況としてはやや遅れていると判断した。

Strategy for Future Research Activity

これまでジャグリングを運動学習課題として、約30名の実験データが集まった。今後はさらなる実験データを集めていく。そして、まとまった数の実験データが集まったら脳活動および脳構造の両面から複合的に検討していく予定である。
また、経頭蓋直流電気刺激(tDCS)等を用いることで脳の活動を変化させ、実際にその脳領域が運動学習に関わるかどうかについても検証していく。

Causes of Carryover

新型コロナウィルスのため研究の推進が当初の予定とは若干異なったため未執行額が生じた。次年度では実験を行うために必要な実験参加者への謝金等として使用する計画である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2021 2020

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 安静時脳活動とジャグリング課題の成績との関連性の検討2021

    • Author(s)
      横田文,門田宏
    • Organizer
      四国体育・スポーツ学会
  • [Presentation] 左右脳機能マップと両手協調運動によるスキル学習との関連性2020

    • Author(s)
      関口浩文,佐々木睦,二橋元紀,門田宏
    • Organizer
      日本臨床神経生理学会

URL: 

Published: 2021-12-27  

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