2022 Fiscal Year Annual Research Report
The variation of one carbon metabolism by folic acid supplementation for child bearing women
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20K11516
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Research Institution | Kagawa Nutrition University |
Principal Investigator |
庄司 久美子 (加藤久美子) 女子栄養大学, 栄養学部, 助教 (50721825)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福岡 秀興 福島県立医科大学, 医学部, 特別研究員 (80111540)
川端 輝江 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (80190932)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 葉酸 / ワンカーボン代謝 / ホモシステイン / 一塩基多型 / 介入試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、遺伝子的背景の異なる妊娠可能年齢の女性が、葉酸サプリメント(プテロイルモノグルタミン酸型)を継続摂取した際に、DNAのメチル化に関わるメチル基を供給するワンカーボン代謝系がどのように変化するか、更に未代謝葉酸が増加するか否か、この代謝に係る中間代謝物の一括分析による評価を目的とした。 二重盲検化ランダム割り付け介入試験を実施した。葉酸(プテロイルモノグルタミン酸)のみを含有するサプリメント(プラセボ、400mcg、800mcg)を作成し、合計359名の対象者を3群にランダムに割り付け、16週間継続的にサプリメントを投与した。介入前後には、10時間絶食後の採血を行い、同時に、身体計測、FFQによる食事調査、調査票によるライフスタイル調査(葉酸強化食品の摂取、月経周期、運動習慣など)を実施した。対象者のサプリメント服用順守率はどの群も平均で99%を上回っていた。 サプリメントの3群間においては、葉酸を含有している400mcg、800mcg群で有意なホモシステインの低下が見られたが、両群間での差は見られなかった。また、ビタミンB12を分析したところ、欠乏が強く疑われる200pg未満の者が13%もおり、それらの者は、葉酸サプリメントを16週間服用しても、非欠乏者に比べて、ホモシステインが有意に高いままであった。 また、分析した遺伝子多型は以下の通りである(MTHFR C677T、MTR A2756G、MTRR A66G、BHMT G742A、DHFR 19bp del/ins、SHMT C1420T)。MTHFR C677T多型の変異型ホモであるTT型は、その他の群よりもホモシステインの低下率が高かったが、400mcgと800mcg群での統計的な差は見られなかった。
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Research Products
(2 results)