2020 Fiscal Year Research-status Report
Prediction of physical function and metabolic risk by using distribution of trunk skeletal muscle and visceral fat
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20K11602
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田中 憲子 (石黒憲子) 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 准教授 (70439280)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | サルコペニア / メタボリックシンドローム / 体幹部骨格筋 / 超音波画像 / 性差 / 加齢 |
Outline of Annual Research Achievements |
世界でも稀にみる早さで少子高齢化が進む日本において,労働世代の健康維持・増進は喫緊の課題である.このため,高齢期に至る前から,個々人が抱えている健康リスク(骨格筋量の低下に伴う身体機能の低下や代謝疾患リスク,あるいはその双方)を把握し,適切な対策を講じていく必要がある.しかしながら,若齢者から高齢者における健康リスクに対して共通して利用できる指標は,現在までのところ存在しない.そこで本研究では,年代を問わず利用できる健康リスク(骨格筋量の低下に伴う身体機能の低下や代謝疾患リスク,あるいはその双方)の評価指標を確立し,各種生活習慣病の一次・二次予防に貢献することを最終目標とする.具体的には,パノラマ超音波画像法を用いて測定した体幹部骨 格筋と内臓脂肪の分布を利用した評価を試みる.研究対象者は,運動実施に制限のない20~60歳代の男女合計150名とする.パノラマ超音波画像法を利用して,体幹部の骨格筋の横断面積とエコー強度(筋内への非収縮要素蓄積度の指標)ならびに内臓脂肪厚を定量する.さらに骨格筋と内臓脂肪の分布に応じて対象者を4つのタイプに分類し,それぞれの身体機能や代謝疾患リスクを比較検討する予定である. 2020年度は,本研究課題の実施について,研究代表者が所属する部局の倫理審査会に申請し,許可された.しかしながら,新型コロナウイルスの影響により,2020年4月から10月ごろまでは,人を対象とする研究データの収集を行うことができなかった.また,データ収集が可能となった後も,研究対象者のリクルートは困難を極めた.このため,2020年度には,たった3名分(20歳代男性)のデータしか収集できなかった.3名分のデータでは統計解析さえも不可能であり,研究実績として本欄に記載できる内容はない.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大により,2020年4月~10月ごろまで,人を対象とする研究データの収集が禁止されていた.データ収集が可能となった後も,研究対象者のリクルートは困難を極めた.今後の進捗についても,新型コロナウイルスの感染状況次第である.
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Strategy for Future Research Activity |
人を対象とした研究課題であるため,研究データの収集は,新型コロナウイルスの感染状況に左右される.2021年度以降も最大限の感染症対策を講じ,研究データの収集に努めていく所存ではあるが,高齢者を研究対象にしていることもあり,研究期間の延長も視野に入れている状況である.
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響により,2020年度に予定していた研究データの収集が不可能であったため.(2020年度の予定を2021年度に持ち越すことになった)
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