2021 Fiscal Year Research-status Report
身体不活動が腎疾患に糖尿病を誘発する機序の歩行制限モデルラットにおける解析
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20K11632
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
高垣 裕子 神奈川歯科大学, 歯学部, 特任教授 (60050689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 岳史 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (10251612)
岩崎 香子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教 (10360059)
河田 亮 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (30329198)
川股 亮太 神奈川歯科大学, 歯学部, 診療科教授 (40329199)
田中 佑樹 千葉大学, 大学院薬学研究院, 助教 (50824041)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 腎不全モデルラット / 身体不活動モデルラット / 座位 |
Outline of Annual Research Achievements |
腎臓移植を含む腎臓疾患において糖尿病を発症するケースの多いことは良く知られている.申請者はこれまでに身体不活動(歩行制限)の影響を示してきたので,今回本研究では腎不全の病変発現が身体不活動により血糖値の上昇や骨代謝の変化をもたらすのではないかと想定して実験を計画した.予定した分担者の横須賀への出張が所属校の方針でかなわなかったこともあり,比較的容易な片腎の摘出により、ラットの血糖値およびCGM(Continuous Glucose Monitoring:組織液のグルコース値を連続的に測定する)装置を用いて検討を行った。以前の実験結果、即ち、身体不活動4-5週間後、OLETF肥満ラットで血糖値の上昇がみられた現象は、今回の片腎摘除ラットの血糖値・組織液の糖値ではみられず、ヒト・ラットの腎不全に共通して報告されている血清クレアチニン、BUN (血中尿素窒素)値の顕著な上昇も示されなかった。
片腎摘除の条件がマイルドで腎不全のモデルラットたりえなかった可能性が高いので、次年度に、5/6腎摘の強い条件で差が得られるか、確認する必要が有る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍のため腎不全モデルラット担当の分担者が実験に横須賀へ出張できず、比較的容易な片腎ラットを作製してモデルとする実験を行った。先行実験の結果に基づいて身体不活動を組み合わせたので影響がみられる可能性を予測したが、実際は顕著な差が得られなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度に遂行した片腎摘除の条件がマイルドで腎不全のモデルラットたりえなかった可能性が高いので、次年度には5/6腎摘の強い条件で同様の実験を行い、差が得られるかどうか確認する。
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Causes of Carryover |
全体的に進行が遅れ気味で、今年度予定した実験結果を得られていないため、先送りの実験として飼育業者(日本SLC)から予算の許す範囲の匹数の5/6腎摘ラットを購入し、実験に供するため。
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Research Products
(1 results)