2022 Fiscal Year Annual Research Report
Identificaiton of nutritional factors which suppresses SASP
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20K11634
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
本山 昇 椙山女学園大学, 生活科学部, 教授 (50277282)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 老化 / 細胞老化 / SASP / 食品 / 炎症性サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
細胞老化を起こした老化細胞は、加齢とともに蓄積することがわかっている。また、老化細胞から炎症性サイトカインなどの液性因子が分泌される(SASP:細胞老化関連分泌現象)。SASP因子は、周囲の微小環境に影響を及ぼし、個体老化や老年病の発症に関与することが明らかになってきている。老化細胞を特異的に除去(Senolysis)するやSASP因子の発現を抑制(Senostatics)する因子によって、種々の老年性疾患の発症や個体老化が遅延することが実証されてきており、細胞老化とりわけSASPの制御が個体老化、老年性疾患の予防・治療のターゲットと考えられている。そこで本研究では、Senostatics活性を示す食品成分に着目し、SASP獲得の分子メカニズムを明らかにするとともに、食の側面から健康をささえることにより、健康寿命延長の可能性を見出す。 種々の食品・天然物より、水溶性および脂溶性成分の抽出物を作成し、Senostatics活性の有無を検討した。種々の抽出物をハイスループットに解析するために、96wellプレートを用いて、抽出液添加有無の条件下で、Doxorubicinにより細胞老化を誘導し、10日後に細胞可溶化液を作成した。細胞可溶化液から直接リアルタイムPCR解析によるSASP因子であるIL-6の発現解析を行った。この解析により、ある種の茶葉、昆虫類粉末などの抽出液にSenostatics活性があることを見出した。
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