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2021 Fiscal Year Research-status Report

Functional identification of an anti-obesity component and analysis of its molecular mechanism of action by using beige-adipocyte imaging

Research Project

Project/Area Number 20K11651
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

井原 勇人  和歌山県立医科大学, 共同利用施設, 准教授 (00223298)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中田 正範  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10305120)
岸田 邦博  近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (30412703)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywordsベージュ化 / PETイメージング法 / 18FDG / 鼠径部皮下脂肪
Outline of Annual Research Achievements

前年度に引き続き、生体発光イメージング法によるサンショウの抗肥満成分の同定を行なった。前年度の実験結果でも見られていた様に、睾丸でのNon-specificなシグナルが認められ、投与効果によるのかそれとも単なるアーチファクト化の判断が難しく、生体発光イメージング法による有効成分の同定は、ペンディングすることとした。一方、褐色脂肪組織やベージュ化した鼠径部皮下脂肪への18FDGの取り込みが増加することが知られている。サンショウ成分の投与によって、ベージュ化が起こっていれば、白色脂肪組織に18FDGが取り込まれるはずである。今回は、高脂肪食とそれにサンショウ成分を添加したものでの比較と、標準食とそれにサンショウ成分を添加したものでの比較のPETイメージング法による解析を行った。高脂肪食とともにサンショウ成分を4週間投与したマウスの比較では、褐色脂肪組織においては取り込みに変化はなく、鼠径部皮下脂肪組織では、有意差は得られないもののサンショウ投与群で取り込みの上昇傾向が見られた。さらに8週間投与したマウスの比較では、褐色脂肪組織では取り込みが減少し、反対に鼠径部皮下脂肪組織では、取り込みの上昇傾向が見られた。標準食にサンショウ成分の添加の有無による比較では、褐色脂肪組織においては、サンショウを同時添加した群では4週間・8週間投与したマウスは共に有意に取り込みが低下していた。一方、鼠径部皮下組織においては、4週間投与群では有意ではないが増加傾向を示し、8週間投与群では有意に18FDGの取り込みが増加した。以上の結果から、元々UCP-1遺伝子発現が高い褐色脂肪組織では、サンショウ成分の摂取により18FDGの取り込みが減少し、鼠径部白色脂肪組織においては、サンショウ成分の摂取により18FDGの取り込みが増加することが明らかとなった。これはベージュ化していることを示唆している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

比較的簡便な生体発光イメージング法では、米国ジャクソンラボから導入したトランスジェニックマウスにおいて、ルシフェラーゼレポーター遺伝子がY遺伝子に挿入されていることから、睾丸部位付近にNon-specificなシグナルが認められ、投与効果かアーチファクト化の判別がつきにくい。手軽ではあるが、生体発光イメージング法による解析はペンディングせざるを得ない状況となった。PETイメージング法による解析は、サイクロトロンによるPET核種の生成と18FDGの合成、PETカメラによる撮像とデータ解析が必要で、PET施設を持っているところでないと実施できない。共同研究先の予定や費用も考慮しなければならず、簡単にはできない。

Strategy for Future Research Activity

PETイメージング法による解析は、費用もかかり本学では実施できないため、研究計画は遅れるものと思われる。PETイメージングデータとベージュ化関連遺伝子マーカー・UCP-1遺伝子発現との連関についても解析していきたい。

Causes of Carryover

コロナ禍で、他施設である共同研究施設に伺い実験することができず、また消耗品の購入(PCR関連試薬やチューブ類)も順調に進んでいない。このため、次年度に繰越を行うこととした。

  • Research Products

    (3 results)

All 2021

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 高フルクトース食に含まれる油脂の違いがラット脂質代謝及び肝臓タンパク質発現プロファイルに与える影響の比較2021

    • Author(s)
      大嶋 萌永 ,鈴木 絵莉花 ,井原 勇人 ,永井 宏平 ,岸田 邦博
    • Journal Title

      日本栄養・食糧学会誌

      Volume: 74(4) Pages: 155-169

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 高糖質(グルコースまたはフルクトース)かつ高脂肪(大豆油または魚油)食がラット脂質代謝に与える影響の比較2021

    • Author(s)
      植田 有咲、藤田 瑞紀、井原 勇人、永井 宏平、岸田 邦博
    • Organizer
      日本栄養食糧学会 近畿支部大会2021.11.27.
  • [Presentation] 高糖質(グルコースまたはフルクトース)かつ高脂肪(中鎖脂肪またはラード)食がラット脂質代謝に与える影響の比較2021

    • Author(s)
      藤田 瑞紀、植田 有咲、井原 勇人、永井 宏平、岸田 邦博
    • Organizer
      日本栄養食糧学会 近畿支部大会2021.11.27

URL: 

Published: 2022-12-28  

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