2023 Fiscal Year Research-status Report
自分と次世代の健康のための成人式、婚姻時、妊娠時の郵送健診による先制医療の確立
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20K11653
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
菊池 透 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10240772)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 生活習慣病 / 小児 / 郵送健診 / トラッキング / 脂質異常症 / 肥満 / 成人式 / 母子健康手帳 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、若年者に生活習慣病予防を啓発すること、小児期から若年成人にかけて、肥満、脂質異常がトラッキングすることを明らかにすることである。そのために、新潟県見附市において成人式の案内発送時と婚姻届け受理時、母子健康手帳交付時に、対象市民に対して本研究の同意を得た上で生活習慣病予防指導および郵送による生活習慣病健診を実施する。郵送健診結果と出生時状況、過去に受診した小児生活習慣病健診の結果との比較検討を行う予定である。 2021年度~2023年度は、これまで実施してきた小児生活習慣病健診のデータベースを使用して解析をした。新潟県見附市の小児生活習慣病健診の2008年~2018年の結果を検討した。小児の約5%、20人に1人は脂質異常を有していた。小児の脂質異常の成人へのトラッキングを予防するための医療と健康教育の啓発が必要と考えられた。小児肥満を対象にした検討では、肥満小児は必ずしも骨密度が高くないこと。NTpro-BNPが低いことなどを発表した。また、小児生活習慣病健診で得られた小児の血圧に関する研究を総括し、英文総説“Pediatric hypertension based on Japanese Society of Hypertension Guidelines (JSH 2019) with actual school blood pressure screening data inJapan”を作成し、Clinical and Experimental Pediatricsに投稿し、2021年10月28日に受理された。 2023年度は、新潟県見附市と埼玉医科大学が、本研究に関する協定を締結する予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染のパンデミックの影響が残っており、見附市役所担当部署が本研究への対応に困難であり、いまだに協定が締結できていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新潟県見附市において成人式の案内発送時と婚姻届け受理時、母子健康手帳交付時に、生活習慣病予防指導および郵送による生活習慣病健診を実施し、出生時状況、小児生活習慣病健診の結果との比較検討を行う予定である。新潟県見附市とは、本研究に関する協定を締結し、遂行する予定であったが、新型コロナウイルス感染のパンデミックのため、見附市役所担当部署が本研究への対応が困難であり、いまだに協定が締結できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、新潟県見附市と本研究に関する協定を締結し、成人式の案内発送時と婚姻届け受理時、母子健康手帳交付時に、生活習慣病予防指導および郵送による生活習慣病健診を実施する準備を進める。また、これまで実施してきた小児生活習慣病健診のデータベースを使用し解析を進め、論文化を行う。
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Causes of Carryover |
新潟県見附市と本研究に関する協定を締結できていないため、研究費の執行が予定通り実施できていない。協定締結後は、書類作成、通信などに係る費用。郵送健診に関する経費および研究参加者への謝金。データの管理、解析のためにパーソナルコンピューターの購入。論文作成のために英文校正、投稿費用、成果発表のための学会参加費、旅費などを予定している。
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[Presentation] グリコアルブミン/HbA1c比は長期間安定した各個人固有のglycation gapの指標である2023
Author(s)
武者育麻, 望月美恵, 國米崇秀, 赤塚淳弥, 小林浩司, 鈴木滋, 小林基章, 小山さとみ, 菅原大輔, 横道洋司, 松浦信夫, 杉原茂孝, 菊池透, 雨宮伸
Organizer
第66回日本糖尿病学会年次学術集会
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[Presentation] 小児1型糖尿病において、グリコアルブミン/ヘモグロビンA1c比が低値であるほど血糖変動が大きく低血糖に注意が必要である2023
Author(s)
國米崇秀, 鈴木滋, 望月美恵, 武者育麻, 菅原大輔, 小林浩司, 小山さとみ, 小林基章, 雨宮伸, 松浦信夫, 菊池透
Organizer
第66回日本糖尿病学会年次学術集会
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