2023 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20K11666
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鈴木 顕 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (10723562)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 組合せ遷移 / 最適化遷移 / グラフアルゴリズム |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は昨年度に引き続き本研究計画の2つの目標の内,2つ目の目標である「利便性の高いプログラムの実装と公開」を中心に従事した.以下に本研究計画の2つの目標それぞれについて最終年度の実績を述べる. 【理論面:現実的な時間でより良い解を求めるアルゴリズムの開発】 時間制約付き有向木,全域木,最短路,フィードバック頂点集合,グラフ制約論理を始め,様々な遷移問題に対して困難性容易性の両面から様々な結果を得ることができた.特に最短路遷移問題に関する研究は,本研究の次の目標として期待できる,新たな課題の発見にもつながっており,最終年度の成果としてふさわしい未来のある結果となった.また,今年の成果ではないが,2022年7月に発行された独立集合の最適化遷移に関する学術雑誌は今年度多くの論文から引用されるなど,この研究を通してまいた種が着実に芽吹いている. 【利便性の高いプログラムの実装と公開】 他の研究者や研究プロジェクトと協力もしながら,組合せ遷移ソルバを実装・公開した.また,実装・公開されたプログラム内で動作しているアルゴリズムについて,「制約プログラミング,人工知能,オペレーションズ・リサーチの統合に関する国際会議(CPAIOR 2023)」で口頭発表を行った.その際に発行されたプロシーディングは分野別TOP1%論文となるなど,大きなインパクトを与える結果となった.他にも,一次表現可能な性質を利用したソルバに関する成果について「IEEEの人工知能のツールに関する国際会議(ICTAI 2023)」で口頭発表を行うなど,組合せ遷移の利便性向上に向け様々な貢献をすることができた.
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