2021 Fiscal Year Research-status Report
プロクラステス距離の一般化を軸としたエッシャータイリング自動生成法の深化
Project/Area Number |
20K11695
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
永田 裕一 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 准教授 (70334795)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | エッシャータイリング / プロクラステス距離 / As-rigid-as possible 変形 |
Outline of Annual Research Achievements |
動物などの意味のある図形をピースとする芸術的なタイリングはエッシャータイリングと呼ばれる.エッシャータイリングを自動生成する試みとして,入力した目標図形になるべく類似した図形をピースとするタイリングを自動生成する問題 (エッシャータイリング問題) が定式化されている. しかし,複雑な目標図形に対しては,そもそもこれに類似したタイリング可能な図形が存在しないために,従来の方法では満足のいくタイリング結果を得ることができなかった.今年度はこのような複雑な目標図形に対しても満足のいく結果を得る事が可能な方法を開発した.提案手法ではAs-rigid-as-possible (ARAP) deformationと呼ばれるアイデアを導入した目標図形とタイル図形の類似度を測る関数を導入し,これにより目標図形からの自然な変形を許してタイル図形を構成することが可能となった.開発した手法はコンピューターグラフィクスの分野では有力とされる雑誌であるACM Transactions on Graphicsに掲載された.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
複雑な目標図形に対して自然な変形を許して満足のいくタイル図形を生成するという研究当初の目標はおおむね達成された.また,これを実現するためのアイデアとして,As-rigid-as possible deformationと呼ばれるコンピューターグラフィクスの分野で良く知られている手法との相性が良いことが分かり,期待以上の成果が得られた.
|
Strategy for Future Research Activity |
現在は既に提案している手法のアイデアを2種類の目標図形に対してタイリングを行う方法に拡張している.手法は概ね完成しているので,手法が完成後,成果を論文としてまとめて投稿する.
|
Causes of Carryover |
コロナの影響で国際学会への参加を見合わせた事により,当該年度分の海外旅費の使用が無かった.その分は翌年度の海外旅費として使用する予定である.また,海外での発表の機会がなくなったことで,デモンストレーション用に購入予定であったタブレット式端末の購入も必要がなくなった.これについても,翌年度購入予定である.
|
Research Products
(3 results)