2020 Fiscal Year Research-status Report
バスケット型臨床試験における治療効果の異質性評価のための統計的方法論の研究開発
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20K11703
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
平川 晃弘 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 教授 (90609330)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 臨床統計学 / ベイズ流デザイン / バスケットデザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
プレシジョン・メディシンの確立に向けて,特定の遺伝子変異を標的とする分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤の開発が加速している.これらの薬剤は,がん細胞の遺伝子タイプが同じであれば,がん種(肺がん,胃がんなど)に関係なく有効である可能性があるため,複数のがん種を対象に,がん種横断的に薬剤の有効性を評価する臨床試験(バスケット試験)を実施することが多い.バスケット試験の目的は,がん種ごとに有効性があるかを確かめることである.このとき,「全がん種の真の有効率は等しい」と仮定できれば,全がん種を併合して有効率を推定すればよいが,この仮定の正しさを確かめることはできない.したがって,有効率を推定する際に,その異質性を考慮できる方法を用いる必要がある.2020年度は,バスケット試験におけるがん種間の有効性の異質性を考慮したベイズ流デザインを開発し、論文投稿を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り研究開発を進め、新規ベイズ流バスケットデザインに関する論文投稿を行った.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、バスケットデザインの研究開発を進める。
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Causes of Carryover |
本事業をとおして新たな研究課題が見いだされ、現在、それらに係る新しい研究を実施している。当該研究の成果発表(学会発表や論文投稿費用等)に必要な資金を繰り越すこととした。
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Research Products
(1 results)