2021 Fiscal Year Research-status Report
バスケット型臨床試験における治療効果の異質性評価のための統計的方法論の研究開発
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20K11703
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
平川 晃弘 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (90609330)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 臨床統計学 / ベイズ流デザイン / バスケットデザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
がん種横断的に薬剤の有効性を評価するバスケット試験のためのベイズ流デザインについての研究開発を実施した.バスケット試験においては,シミュレーション実験により第一種の過誤確率を計算し,その制御のためのデザインを検討することが多い.本研究では,理論的に第一種の過誤確率を定義し,その近似計算法を開発した.シミュレーション実験により近似計算法の精度を確認した.また,サンプルサイズ設計時に設定する閾値・期待奏効率に基づいて,期待されるがん種間の類似度をelastic functionに基づいて推定する方法を考案した.シミュレーション実験により提案法と既存法との性能比較を行った結果,提案法は既存法よりも高い検出力を示すことが示された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り研究開発を進め、新規ベイズ流バスケットデザインに関する論文を投稿した.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、バスケットデザインの研究開発を進める。特に、がん種間の類似性を考慮したベイズ流デザインの研究開発を進める。
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Causes of Carryover |
本事業をとおして新たな研究課題が見いだされ、現在、それらに係る新しい研究を実施している。当該研究の成果発表(学会発表や論文投稿費用等)に必要な資金を繰り越すこととした。
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