2023 Fiscal Year Annual Research Report
ソフトウェアバグ予測を題材とする機械学習システムの評価技術の開発
Project/Area Number |
20K11749
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
門田 暁人 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 教授 (80311786)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ソフトウェアバグ予測 / 機械学習 / ソフトウェアメトリクス / 評価尺度 / 生成系AI / AIチャットボット / ChatGPT |
Outline of Annual Research Achievements |
研究期間全体を通して,機械学習システムの評価するという課題に対し,特にソフトウェアバグ予測を対象とした取り組みを行ってきた.従来,バグ予測においてはprecision,recall,F1値などの評価指標が広く用いられてきたが,これらの尺度はデータセット中のバグあり/なしの個体の比率(neg/pos ratio)に大きく影響されることが大きな問題となっていた.そこで,本研究ではneg,posの値に基づいて予測精度の期待値と分散を算出し,それらに基づいた尺度であるneg/pos-normalized accuracy measuresを提案した.提案尺度により,異なるデータセットに対する予測精度の比較が可能となるとともに,多数の予測結果をランク付けすることが可能となった. 最終年度では,複数プロジェクトのデータを用いたバグ予測,および,近年登場した生成系AIを用いた評価についての取り組みを行った.前者については,単一のデータセットによって性能のよい予測モデルが構築できない場合,複数のデータセットを用いて外れ値除去を行うことで,モデルの性能を改善できる場合があることを示した.後者については,多数の予測方法の比較実験の結果,生成系AIでは,バグあり/なしのような2値判別では必ずしも高い性能を示さないことが分かった.ただし,ネーミングバグの予測においては,生成系AIによって名前を生成させ,その結果に基づいて判別を行うことで,ChatGPTのようなAIチャットボットによる予測の精度を高めることができた.
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