2022 Fiscal Year Research-status Report
次世代防犯カメラシステムにおけるプライバシー指向映像管理方式
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20K11829
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松本 哲 大阪大学, 情報推進本部, 助教 (60388238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
義久 智樹 大阪大学, サイバーメディアセンター, 准教授 (00402743)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | プライバシー指向 / ビデオ配信 / 並列処理 / エッジカメラサーバ連携 / ルール型映像利用方針記述 / 共通映像加工認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、一般の人々が視聴できるよう、次世代の防犯カメラシステムにおけるプライバシー指向映像管理方式(プライバシーの保護を考慮した映像管理方式)の確立を目的とする。本研究の創造性は、次世代防犯カメラシステムという新しい防犯カメラシステムを誕生させる点にある。本研究において、「エッジカメラサーバ連携」「ルール型映像利用方針記述」「共用映像加工認識」と呼ぶ革新的な技術を備えた映像管理方式により、プライバシーの保護を可能にする。より高速な人間の検出、柔軟なポリシー記述、および、より高速な画像処理を行える「NGPCS(Next Generation Public Camera System)」と呼ぶプライバシー指向のビデオ配信プラットフォームを提案している。 これまでに、短時間でエッジサーバ間の連携を行う、送受信方式や選定方式についての探求を行っていた。広域に多数存在するエッジカメラへの映像の分散処理手法についての研究成果が本年度Infsoc 国際ジャーナルに採録された。また、V-High帯の放送波を併用した放送通信融合型ビデオオンデマンドのエッジカメラサーバ連携での送受信についての研究成果や実験結果を発表し、高評価を受けていた。 本年度は研究分担者(義久)、研究代表者(松本)により、社会実装を想定した評価を行い、4月~6月にかけてより高速なクラウドコンピューティングとエッジサーバのリソース利用において、Hyper-visor型からコンテナ型のバーチャルマシン上のエッジコンピューティングリソースを活用した実験を継続していた。エッジカメラサーバへ人物の特徴データを送信する際に、ネットワーク上の輻輳を避けるタイミングを決定するための2つの方法を提案し、2022年6月~9月にこの成果を纏め、国際会議にて高評価を得た。InvitationされたInfsoc 国際ジャーナルに寄稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究では、「エッジカメラサーバ連携」「ルール型映像利用方針記述」「共用映像加工認識」と呼ぶ革新的な技術を備えた映像管理方式により、プライバシーの保護を可能にする。より高速な人間の検出、柔軟なポリシー記述、および、より高速な画像処理を行える「NGPCS(Next Generation Public Camera System)」と呼ぶプライバシー指向のビデオ配信プラットフォームを提案している。 令和3年度までに、より高速な画像処理について評価し、「ルール型映像利用方針記述」についてのNGPCSによるより高速な画像処理について成果を纏めていた。「エッジカメラサーバ連携」による、クラウドコンピューティングリソースを使った映像配信安定化技術について高評価を得ていた。 令和3年度の後半から、より高速な画像処理を行う手段として、クラウドコンピューティングとエッジサーバのリソース利用において、Hyper-visor型からコンテナ型のバーチャルマシン上のエッジコンピューティングリソースにより主に処理を行う仕組みへと見直し、NGPCSを再評価していた。 令和4年度では、上記のHyper-visor型からコンテナ型のバーチャルマシン上のエッジコンピューティングリソースにより主に処理を行う仕組みへと見直し、NGPCSの再評価を継続していた。しかし、「ルール型映像利用方針記述」と、一部の「共用映像加工認識」に関するKubanetesを用いた商用クラウドコンピューティングを用いた実験環境構築において、商用クラウドシステムの基本機能の方針転換や仕様の変更により、実験環境構築の進捗が予想よりも、とても遅れており、研究進捗状況に影響が出た。 また、本最終年度にて研究成果を纏め、研究を推進するにあたり、コロナ禍の影響が多く現れ、国際情勢も鑑みて国内外での成果の発表を一時見合わせ、科研費の延長を申請している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では、「エッジカメラサーバ連携」「ルール型映像利用方針記述」「共用映像加工認識」と呼ぶ革新的な技術を備えた映像管理方式により、プライバシーの保護を可能にする。より高速な人間の検出、柔軟なポリシー記述、および、より高速な画像処理を行える「NGPCS(Next Generation Public Camera System)」と呼ぶプライバシー指向のビデオ配信プラットフォームを提案している。 「エッジカメラサーバ連携」:被撮影物体の識別や映像加工の処理を次世代防犯カメラサーバで行うと、次世代防犯カメラサーバに処理負荷が集中し、処理時間が長くなって映像視聴までの遅延が長くなる問題が起きる。そこで、短時間でエッジサーバ間の連携を行う、送受信方式や選定方式についての探求を行う。 「ルール型映像利用方針記述」:映像利用方針ファイルには、視聴者の属性に応じた映像加工方法を記述する。例えば、被写体個人の立場別にプライバシー配慮を行い、被写体の立場にも添って、個人番号識別番号表示や顔を隠すといった加工を行う。映像利用方針に関する複雑な処理をプログラム等で記述すると、映像利用方針の記述が複雑で困難になる問題がある。それを解決すべく、「ルール型映像利用方針記述」を提案する。 「共通映像加工認識」:視聴者毎に視聴映像を生成すると映像生成に伴うエッジカメラサーバの処理負荷が大きくなって映像生成に時間がかかる問題がある。視聴者の属性が異なっていても共通する映像加工を短時間で認識する手法を提案し、探求する。 令和5年度では、これまでの国際会議や研究会にて、プライバシー保護の方針に対して戴いた多くの意見を踏まえ、プライバシー保護の方針を見直し、共通映像加工認識の商用クラウドの利用方針を見直して再評価し、本研究を纏める。
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Causes of Carryover |
令和4年度もコロナ禍において、オンラインで開催される日本で主催される国際会議にのみ投稿している為、旅費などの支出が大幅に抑えられた事により、次年度使用額が生じている為。また、コロナ禍により研究の遅れも生じ、延長申請も行い、最終年度の纏めの発表を見合わせていた為。 次年度使用額費用の使用計画としては、発表数がコロナ禍の影響により、少なくなっていたが、より多くの学会への投稿費用、発表を伴う出張費にて支出する予定である。
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Research Products
(2 results)