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2021 Fiscal Year Research-status Report

光制御結合振動子系による人工神経回路網の構築

Research Project

Project/Area Number 20K12002
Research InstitutionBeppu University Junior College

Principal Investigator

後藤 善友  別府大学短期大学部, その他部局等, 教授 (60290657)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 奈良 重俊  岡山大学, 自然科学研究科, 特命教授 (60231495)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords光情報処理 / 非線形振動
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、液晶空間光変調器を用いたフィードバック回路で構成される実験系において局所的な液晶振動素子を構成する最適な方法を検討することを目的に研究を進めた。液晶振動子の実験系における液晶空間光変調器への電圧フィードバック及び光フィードバックの構成方法について、複数の数理モデルを構築し、動的特性や実験系としての実現可能性について検討した。検討した主なモデルは、(1)双安定状態の液晶空間光変調器への電圧フィードバック関数を最適化することで振動状態となる場合、(2)双安定状態の液晶空間光変調器へ時間遅れのある電圧フィードバックにより振動状態となる場合、(3)2つの双安定素子を直列接続し光フィードバックにより振動状態となる場合、(4)2つの双安定素子のそれぞれの光出力が他方の素子の光フィードバックとなる相互作用により振動状態となる場合、(5)2つの液晶空間光変調器のそれぞれの光出力が他方の素子の電圧フィードバックとなる相互作用により振動状態となる場合、である。このうち、光学回路等の設計の容易さや、振動状態が出現するための実験条件の制御の容易さなどの点からモデル(1)(5)が有利であり、優先して実験系を構築する方針を得た。また、光学回路が複雑になる理由から早期の実験系構築を見送ることとなったモデル(3)については、時間遅れのあるフィードバックを導入することにより2素子で構成される光学回路をよりシンプルな1素子のものに置き換えることが可能となることからモデル化の検討を開始した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

実験機材の調達の遅れ、実験時間・環境の確保等、新型コロナウイルス感染拡大による影響により、実験系の構築が遅れている。モデルの構築およびその解析については当初の想定以上の進捗が得られているが、実験系の構築の遅れにより、実験データに基づくモデルの再検討や実験パラメーターの絞り込みにも遅れが生じているため、「遅れている」と評価する。

Strategy for Future Research Activity

実験系の構築の遅れを取り戻し、モデル解析に必要となるデータの蓄積を進める予定である。新型コロナウイルス感染拡大による影響による研究計画の遅れは短期間では回復が困難であるため、研究期間の延長を前提に研究計画の変更を検討する。実験系の構築を急ぐために光学回路等の設計が容易となるモデルを優先して解析を進め、実験パラメータの最適化を行う。実験系の設計がやや複雑になるモデルについても出来る限り解析を進め、実験系としての実現可能性を評価し、進捗状況が良好な場合は実験系の構築を検討する。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染拡大により、実験機材の調達の遅れ、実験時間・環境の確保の困難などが生じている。そのため、研究計画全体の進捗状況が遅れている。次年度は遅れている実験機材の調達を計画的に進める予定である。

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Published: 2022-12-28  

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