2021 Fiscal Year Research-status Report
ネットライブサービス上での視聴者との対話を通じた情報提供アンドロイドの開発
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20K12009
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小川 浩平 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (10586027)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 対話システム / 遠隔操作 / エージェント |
Outline of Annual Research Achievements |
COVID-19の影響のため対面での実証実験が困難となったため、当初の予定であったアンドロイドロボットを用いたシステムから、webブラウザで動作するCGアバターへの操作の対象を変更する必要があり、同様に参加者もwebブラウザ経由でコメントや投票を実施するシステムの実装が必要となった。
当初は、Youtubeやniconico生放送などの既存のインターネットストリームサービスと提案システムを組み合わせることで研究を推進する予定でったが、上記の理由により、CGアバタの作成、ブラウザでの描画、投票システムの構築、これらを統合するバックエンドシステムの構築の実装が必要となり、その開発に今年度1年を要した。
現状は、システムが正常に動作することが確認できたため、本年度ではシステムの利用により、コミュニティ人格の構築が目標通り達成できるかの実証実験を開始する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要でも説明したが、COVID-19の影響により、実態を持つアンドロイドを用いたシステムを断念せざるを得なかった。またそのため、既存のインターネットストリームサービスを利用したシステムの構築も困難となったため、CGアバタを用いたwebブラウザで動作する自前のインターネットストリームサービス及び投稿システムを、スクラッチから実装する必要があったため、実証実験の開始に遅れがでた。 システムの構築は完了しているため、本年度様々な実証実験を実施することで、研究の最終的な目的は達成することができると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
提案システムは実装が完了しているため、実証実験のフェーズに移行する。具体的には、まず小さい2つのコミュニティに独立にシステムを利用してもらい、対話データを蓄積する。その後、構築された2つの対話システムにどのような違いがあるか、また、あるコミュニティを基盤として生成された対話システムに対して、コミュニティに属さないユーザはどのような主観的な印象を持つかを実験によって確認する。 その後、システムをより多くの不特定多数のユーザに用いてもらうことで、構築した対話システムが、そのコミュニティに属する人と、どの程度堅牢に対話を継続出来るか実証的に検証する。
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Causes of Carryover |
研究内容で挙げていたアンドロイドロボットの代わりGCエージェントを用いることになったため、アンドロイドロボットのメンテナンス及び制御に用いる物品の購入のために確保していた予算を利用する必要がなくなったため。
繰り越し予算は、CGエージェントを動作させるための計算機やサーバ費用、心理実験の運用に関わる予算に利用する予定である。
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