2023 Fiscal Year Research-status Report
異なるコミュニティにおいて誤解されやすい表現の感性的言語変換に関する研究
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20K12027
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
松本 和幸 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 准教授 (90509754)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北 研二 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (10243734) [Withdrawn]
任 福継 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (20264947) [Withdrawn]
吉田 稔 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 講師 (40361688)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 感性 / 感性的言語変換モデル / 攻撃的文章訂正システム / SNSテキストコーパス / 性格分析 / 感情分析 / マルチモーダル感情分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,SNS上の攻撃的な文章をBERTを用いて安全な文章に変換する手法について「System to Correct Toxic Expression with BERT and to Determine the Effect of the Attention Value」という題目で国際学術誌(CCIS)に投稿し,掲載された。さらに,FIT2023(第22回情報科学技術フォーラム)において,「攻撃的文章判定を用いた不適切文章の訂正」という題目で研究発表を行い,研究の将来性や新規性が評価され,FIT奨励賞を受賞した。大規模言語モデルを複数試し,変換後の文章の意味的妥当性および有害性を自動または人手により評価した。X(旧Twitter)のAPI有料化に伴い,実験用SNSデータ収集が困難となり,他のソースからのデータ収集について検討した。性格別の投稿テキストコーパスも構築済みであり,このデータを用いて性格と感情の関連性を明らかにし,「Analysis of Emotional Changes in Twitter Users by Personality Type Before and After the Outbreak of the COVID-19 Pandemic」という題目で国際会議ICNC-FSKD2023で発表を行った。さらに,多層アテンション機構に基づき,マルチモーダル(画像とテキスト)特徴量およびCLIPモデルを用いた画像付きツイートデータの感性分類の研究も行い,国際会議(IFAT2024)にて,「Enhancing Multimodal Tweet Analysis Accuracy through Integration of CLIP Model and Multi-layer Attention Mechanism」という内容でポスター発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在は研究に使用したコーパスや,アルゴリズムのソースコードの整理などが完了次第,感性に特化した単語意味分散表現ベクトルについての論文を国際ジャーナルに投稿できる段階にある。
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Strategy for Future Research Activity |
感性的言語変換モデルの検証を進めていくために,これまではツイートテキストを対象に分析を行ってきたが,データの追加収集が難しいことから,今後は,対話システムに応用させるため,対話システムを作成して取得した対話テキストデータに対する感情分析により検証・評価を行っていく。現在,香川高専と労働者健康安全機構との共同研究において,ストレスを管理できるチャットシステムの構築に関する研究を行っており,この研究で得られたユーザの自己申告によるストレス度や感情ラベルを付与した対話AI(チャットボット)との対話データが10月~12月までにある程度収集が完了するため,このデータを使用した検証実験を行い,その成果を国際会議あるいは国際ジャーナルまたは国内学術誌に投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
2023年度に投稿予定であった研究論文について,2020~2022年度のコロナ禍で滞っていた実験をさらに進め,内容を充実させて投稿する予定に変更し,この投稿にかかる英文校正費用およびジャーナル掲載料金の費用を2024年度に繰り越して行うことにした。
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