2022 Fiscal Year Research-status Report
大規模疫学研究に利用できる味覚検査方法の開発とその応用に関する研究
Project/Area Number |
20K12035
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
櫻井 進 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (50375515)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宿谷 賢一 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 教授 (00825185)
宮川 幸代 同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (20614514)
中田 光紀 国際医療福祉大学, 医学研究科, 教授 (80333384)
榎本 みのり 東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (60415578)
市川 由理 東京工科大学, 医療保健学部, 助教 (40759776)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 味覚 / 感覚機能 / 全口腔法 / 低圧環境 / 疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、全口腔法を元に、より高い信頼性および再現性を備えた味覚検査を開発する目的で計画していた。そのために必要な、さまざまな研究課題を実施することとした。ところが全世界に発生しているCOVID-19の影響により実験計画が大幅に変更された。具体的には予定していた実験の対象者の募集が不十分であった。また、予定していた実験施設の閉鎖および立ち入り制限により実験が十分に行えなかった。2021年度に比してもわずかな進展しか得られていない。具体的には。以下のとおりである。 1)4種の味質のうち苦味を最後に施行する規定の再現性実験については、2022年度は計10名程度の実施数と、ごくわずかな参加者でしか行えていない。2)味覚検査が1回のみ施行されることに関する課題を検証する実験も不十分である。このため、引き続き、実施数を増やして根拠の客観性を高めたい。3)低圧・低酸素状態で味覚閾値変動を収集する実験は、国内施設では同時に多人数での実施は困難であった。また、海外での高地での実験については、予定を変更し海外での低地(高圧環境下)での実験を実施した。具体的には、海抜-420mのイスラエル死海にて3日滞在中の味覚変化を実施観察した。現在、解析を進めている。 本研究においては、COVID-19収束を待ちつつ、安全で効率の良い実験環境を整えたい。低圧(高圧)・低酸素状態で味覚閾値変動を収集する実験については、他の海外の候補地や実験施設の代替え施設を検索している。また、関連学会での参加を通じて同研究につながる情報収集に努めたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では、①全口腔法を元に、より高い信頼性および再現性を備えた味覚検査を開発する目的で計画していた。そのために必要な、さまざまな研究課題を実施することとした。ところが全世界に発生しつつあったCOVID-19拡大により実験計画が大幅に変更された。具体的には予定していた実験の対象者の募集が不十分であった。また、予定していた実験施設の閉鎖および立ち入り制限により実験が十分に行えなかった。4種の味質のうち苦味を最後に施行する規定の再現性実験については、計10名程度の実施と、もごくわずかな参加者でしか行えていない。味覚検査が1回のみ施行されることに関する課題を検証する実験もほぼ同数しか行えていない。低圧・低酸素状態で味覚閾値変動を収集する実験は、国内施設では同時に多人数での実施は困難であった。海外の高地での実験については、予定を変更し海外での低地(高圧環境下)での実験を実施した。具体的には、海抜-420mのイスラエル死海にて3日滞在中の味覚変化を実施観察した。現在、解析を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後のCOVID-19収束を待ちつつ、安全で効率の良い実験環境を整える。2023年度はCOVID-19の拡大が縮小する見通しであり、徐々に再開の方向で調整している。感染対策である被験者および検者ともに実験参加者の手指消毒、マスク・フェースシールド着用、施設内の消毒と換気を実施したうえでの過密を避ける対策を行った上で実験を再開する予定である。低圧・低酸素状態で味覚閾値変動を収集する実験については、可能であれば、低圧(高圧)・低酸素状態で味覚閾値変動を収集する実験については、再度、他の海外の候補地や実験施設の代替え施設を検索している。また、関連学会での参加を通じて同研究につながる情報収集に努めたい。
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Causes of Carryover |
本研究においては、COVID-19収束を待ちつつ、安全で効率の良い実験環境を整えたい。低圧(高圧)・低酸素状態で味覚閾値変動を収集する実験については、他の海外の候補地や実験施設の代替え施設を検索している。また、関連学会での参加および学会誌投稿費用を支出予定である。
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