2023 Fiscal Year Annual Research Report
KOSEN教育の海外展開を強化するポートフォリオ:工学教育と日本語教育の橋渡し
Project/Area Number |
20K12094
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
加藤 由香里 東京工業大学, 教育革新センター, 教授 (90376848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 哲 木更津工業高等専門学校, 基礎学系, 教授 (40259825)
金田 忠裕 大阪公立大学工業高等専門学校, 総合工学システム科, 教授 (80259895)
小野 正樹 筑波大学, 人文社会系, 教授 (10302340)
北野 健一 大阪公立大学工業高等専門学校, 総合工学システム科・一般科目系, 教授 (20234263)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 教育機関連携 / 教師教育 / キャリア支援 / 教育プログラムの連続性 / 進学予備教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,海外KOSEN教員が国内外の高専教育経験者ならびに予備教育を担当した日本語教育専門家らと協力して,現地校の問題点を見つけて,現場に合わせた解決策を見出していく過程を「電子ポートフォリオ」として記録する。さらに電子ポートフォリオ上に蓄積された教育実践データを日本国内の高専で行われているくさび型カリキュラムと関連付けることで,現地に合わせた高専カリキュラムの開発を目指している。2020年度(初年度)は,日本国内の高専から多くの編入学生を受け入れている豊橋科学技術大学 の担当教員にインタビューを行った。2021年度は,このインタビュー情報をもとに国内外の高専教育経験者へのアンケート調査を実施するための質問項目を準備したが,十分なサンプル数を確保できなかった。2022年度は,国内高専教員と海外高専教員,さらに,高専学生を受け入れる大学と高専との連携のあり方について検討する「KOSENプロフェッショナル・コミュニケーション研究会」を新たに立ち上げた。このシンポジウムでは,本研究会の設立目的として「国内外の高専での日本語教育実践を多面的に検討することを通じて,日本人学生に対する外国語教育にも応用可能なコミュニケーション教育のあり方を探求していく」ことを表明した。シンポジウムでは,留学生への教育事例として,国内高専の「留学生同士が交流できるオンライン・イベント」と理工系大学における言語支援システムの開発が紹介された。最終年度(2023)は,豊橋技術科学大学,INTEC Education college,木更津高等専門学校から4名の講演者を招聘し,海外の予備教育プログラムと受入れ大学・高専の教育交流活動が紹介された。これらの活動内容を広く公開するために,研究会 HP(https://k-procom.jp/)において情報公開を行っている。
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Research Products
(9 results)