2020 Fiscal Year Research-status Report
Supporting Methodology for Effective Reflection and Building a Learning Model with Machine Learning
Project/Area Number |
20K12114
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
宮崎 誠 帝京大学, 理工学部, 助教 (60613065)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松葉 龍一 熊本大学, 教授システム学研究センター, 准教授 (40336227)
久保田 真一郎 熊本大学, 総合情報統括センター, 准教授 (80381143)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | リフレクション / プロンプト / LTI / LMS / eポートフォリオ |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は,リフレクションの評価観点とLTIツールの調査および設計フェーズと位置づけている. リフレクションに関する事例等の情報収集を行ない,国内外の先行研究および先進的な事例を調査した.ブルームの目標分類学(タキソノミー: Taxonomy)のアプローチに着目したリフレクションの分類学(Remembering, Understanding, Applying, Analyzing, Evaluating, Creatingの分類による深化に応じたリフレクション)と4Rsモデルによるリフレクション段階(Reporting & Responding, Relating, Reasoning, Reconstructingの4段階)に応じたプロンプトを用いて,質の高いリフレクションの要素としての観点を整理した. まずは,リフレクションの分類学を元に整理した観点について,すでに得られている学生のリフレクションに対し,整理した観点が含まれているか検証し,評価した.その結果,ほとんどの観点は質の高さの観点として利用可能であることを確認した.また,学生のリフレクションにほとんど含まれていなかった観点が一部存在したことから,これらについては,学習活動の見直しや学生へのリフレクションの指示に工夫が必要であることを明らかにした.質の高いリフレクションの要素としての観点の整理と評価については,15th International Technology, Education and Development Conference (INTED2021)にて発表した.また,リフレクションLTIツールに実装するためにリフレクションの分類学を元にリフレクションの深化を支援するプロンプト群を作成し,プロトタイプツールを開発した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り,リフレクションのリフレクションの深化を支援するためのプロンプトを実装したリフレクションLTIツールをプロトタイプとして開発することができている.LTIツールに関しては,学生のリフレクションの場面で試用する事がまだできていないためツールの評価・検証が充分ではないものの,すでに得られている学生のリフレクションに関して,我々で整理した評価観点に則って採点まで実施できている点は,学習データの作成の準備として予定より早く進めることができている.
|
Strategy for Future Research Activity |
研究は概ね計画通りに進められているので,引き続き計画に従い進めていく予定である. 現在,新型コロナウイルスの影響により,研究に関する情報交換の場が奪われている状況を懸念しているが,学会や研究会がオンラインで開催されることに慣れてきたこともあり,積極的にオンラインでの交流の機会を利用して情報交換を継続していきつつ,学会や研究会等での発表を通じて本研究課題の成果を順次公表する. 計上している旅費については,新型コロナウイルスの影響で,学会,研究会等がオンライン開催になる等により執行されない場合は,研究のために有効活用することを考える.
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響で,研究成果発表のための学会,研究会等がオンライン開催になったことにより,旅費が支出されなかったため,次年度使用額が生じた.また,評価観点の検証は,研究者だけでも可能な作業量だったため,アルバイト等を依頼する必要がなくなり,計上していた人件費は未執行であった.これらについては,次年度の研究に係るサーバ費用等の物品,また図書・資料代等に使用する計画である.
|