2022 Fiscal Year Annual Research Report
Reconsideration of environmental information provision strategy in new phase
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20K12279
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
栗栖 聖 (長谷川聖) 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (00323519)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 環境情報 / 持続可能 / 消費 / リテラシー |
Outline of Annual Research Achievements |
市民の環境配慮意識、および行動変容促進に向けた情報提供として、自治体を通じた幅広い層への情報提供を対象に、日本全国47都道府県および1,741市町村を対象に、市民向けの情報提供手法、内容、市民参加型キャンペーンの実施状況、人的・金銭的リソースの充実度などに関するアンケート調査を初年度に実施した。 次年度には、環境情報をどのように捉えているかの市民全般に対する調査を実施し、市民側での自治体から提供される情報の認知、行動変容への結びつきについて明らかにした。また、環境情報提供法として物語性や、特定の環境意識にターゲットを絞った自治体パンフレットで提供する情報の効果を検討した。特に自治体側で力を入れるメディアとして挙げられていたのがHPと広報誌であったのに対し、市民側で今後力を入れて欲しいメディアにはローカルテレビが挙げられていた。またSNSへの期待感は想定程は高くなかったものの、SNSの中ではLINEによる情報発信を求める声が最も多く上がっていた。 最終年度には、改めて市民が感じている環境に良い、悪い、わからない行動を調査し、これらの関係性を分析した。また、市民の求める科学的情報として、ライフサイクルアセスメント(LCA)に基づく温室効果ガス排出量のデータを、異なる条件で提示し、どのような情報の示し方が、市民の意識変化に影響を与えるのかを分析した。これらの結果を受け、市民が必要としているメディア、コンテンツ、付随する要素といった点を明らかにした。
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Research Products
(3 results)