2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a method for spatial planning of river basins using the concept of multiple landuse in Japan
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20K12290
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
武田 史朗 千葉大学, 大学院園芸学研究院, 教授 (20388119)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 敬太 京都大学, 工学研究科, 准教授 (80565531)
大野 智彦 金沢大学, 法学系, 教授 (30531884)
花岡 和聖 立命館大学, 文学部, 准教授 (90454511)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 流域空間デザイン / 流域治水 / ランドスケープ / まちづくり / ワークショップ / GIS / 水害対策 / 公共空間 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、①亀岡市における「流域空間デザイン検討会議」の企画、運営補助をケースとした流域空間デザインの地域スケールでのコンセプトメイクに関する実践的研究を行った。度重なる洪水を受け止めながらそれを受け止める田園景観と山林の景観を豊かな景観資源として維持してきた歴史都市としての亀岡市における、流域治水時代のまちづくりに向けた検討会議からの提言として、気候変動への適応施策を踏まえた複合的なまちづくりの重要性とその大きな方向性を取りまとめることを中心的な取り組みとした。会議は2022年の8月から12月まで全4回実施し、成果としての検討会議による提言を2023年5月に実施される同市主催のシンポジウムで公表する予定である。また、②これと並行して流域治水を前提とした堤内地を対象とした面的な雨水貯留可能量の計算を行うグリーン・ブルースポット(GBS)という考え方を提唱し、それを用いた亀岡市の保津川流域における雨水貯留可能量の一時的な定量的把握をおこなった。本研究では堤外地に可能な限り多くの雨水を集めて流下させる従来型の治水ではなく、近年重要性が広く認識されてきた流域治水に着目し、亀岡市の全流域内の農地や緑地の雨水調節能力に関して、グリーン・ブルースポット(GBS)という概念を提案し、ArcgisによるDEMデータの解析を行った。その結果、一定の条件のもとで亀岡全流域と各5つの支流域の調節能力を明らかにすることができた。さらに、③同市における流域治水時代のまちづくりに向けた市民参加型ワークショップのプロセスに関する研究を行い発表した。また、テーマに関連する研究として④淀川水系における流域空間デザインに関する歴史的研究、⑤米国と中国における水害対策効果をもつ公共空間のデザインに関する研究をおこなった。
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Research Products
(12 results)