2020 Fiscal Year Research-status Report
Rural Poverty under Human Capital-Induced Economic Growth : Case Study of the Philippine Rice Farming Villages
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20K12323
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
西村 知 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (20253388)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | フィリピン / 米作農村 / 人的資本 / 貧困 / 経済成長 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は、フィリピン、ヌエバ・エシハ州ジェネラル・ティニョー村の米作農村において、フィリピン大学農学部ルヨン教授に同行していただき、農業経営、家計に関する世帯調査を一ヶ月行い、研究代表者が1990年代に行った農村調査のデータと比較することによって、貧困構造が軽減されているか、または再生産されているかを、開発経済学、進化経済学、共分散構造分析、テキストマイニングの手法によって明らかにする予定であった。また、調査結果を国内の学会で報告することによって論文作成の準備をすることを計画していた。すべての準備は整っていたが、新型コロナウィルス感染の国内、フィリピンでの拡大によって、すべての計画は延期せざるを得ない状況となった。 来年度に初年度計画していた作業を行う予定である。しかし、新型コロナ感染拡大の状況が改善されず、フィリピンに渡航できない場合は、早めに国内で作業が可能な計画を立てる必要がある。現時点で想定される作業は以下の通りである。研究テーマに関連する文献や統計資料を収集し、現地調査に備える。研究手法に関するスキル(特に共分分散構造分析、テキストマイニング)の向上に努める。研究代表者がかつて行った調査データをさらに分析することによって今後のデータの収集・分析方法の精緻化に努める。ルヨン教授やその他のフィリピンの大学の農村研究者とズームなどを使って遠隔の会議を行いお互いの研究の理解を深める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスの国内、調査地のフィリピンで拡大しており、現地調査が不可能であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度に初年度計画していた作業を行う予定である。しかし、新型コロナ感染拡大の状況が改善されず、フィリピンに渡航できない場合は、早めに国内で作業が可能な計画を立てる必要がある。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染の拡大により調査地への渡航が不可能となった。初年度に実施できなかった現地調査に使用する予定である。
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